1年ぶりの「格闘技」ネタですね。もちろん、K-1です。
見た方は、最後本当にがっかりしたことでしょう。
GP大会始まって以来・・・いや、K-1始まっての初めての「失格」。こんな形で決勝が終わるなんて、誰が予想したことでしょう。
角ちゃんのジャッジだから、もしかしたら無効試合にするかな・・・と思ったら、毅然とした対応でしたね。
でも本音を察するとすれば、無効試合にすれば今までの試合は何だったのか、と言うことにもなるし、王者が決まらないとK-1を〆るに締められないと言ったところ。だから今回の裁定は苦渋の裁定だったのかな、と個人的には思っています。
いやぁ、ぶっちゃけ、自分は決勝戦を預かりにして、バダ・ハリ以外のメンツをぶつけてもう1度白黒つけてもよかったんじゃないかな、と思っています。この辺のルール規定がまだ完全ではないので、とりあえず今すぐ適用できるルールから適用して、今回の裁定になったのだと思いますが、正直決勝戦がこんな形では、興ざめもしてしまいますし、誰もが納得・・・とは到底いかないでしょう。
ちなみに、K-1のインターナショナルルールを引用して、今回の決勝戦にかかわる部分を当てはめてみると・・・
第7条 試合決着
試合決着の分類は次の通りとする。
第1項 ノックアウト(K.O.);1・2・3;省略
第2項 テクニカルノックアウト(T.K.O.);1・2・3. レフェリーストップ・4. ドクターストップ;省略
第3項 判定;省略
第4項 引き分け;省略
第5項 ノーコンテスト(無効試合)
1. 選手双方がルール違反を犯したり、八百長、または馴れ合い試合を行ったと認められた場合。
2. 主審が再三、注意、警告しても誠意あるファイトを行わず(無気力試合)、主審が双方に失格を宣言した場合。
3. 選手が偶発性の負傷により試合続行が不可能と判断され、第8条の規定にある試合成立のためのラウンド数を終了していない場合。
第8条 試合成立
3分5ラウンド制の試合については2ラウンド終了時、3分3ラウンド制の試合については1ラウンドが終了した時点で公式な試合が成立したものとする。但し、アクシデント等があった場合は第14条を適用するものとする。
第13条 失格
次の場合、選手は失格となり100%のファイトマネー没収が科せられる。
1. 故意に反則を犯し、主審が失格を宣言したとき。
2.~10. (省略)
第14条 ペナルティ
試合中に選手が反則を犯した場合、以下の基準でペナルティーが科せられる。
* 失格(減点3)となった選手は、ファイトマネーの100%を没収される。
(以下、省略)
第17条 アクシデント3
選手がリング外に転落した場合について(省略)
第1項 有効技によるダウンと判断された場合(省略)
第2項 ダウンではないと判断された場合
(a) 試合続行可能な場合 止めた試合時間から試合続行。
(b) 試合続行不可能な場合 負傷の原因が双方の偶発性によるものあるいは故意の反則によるものかを検証し、同じ処理をする。
うーん、ルール上からも、無効試合を適用してもよかったんじゃないのかな。
無効試合を宣告することも十分にできたのだから、みんなが納得する形で終わらせるべきだったんじゃないかな。
まぁルール論は横に置いておくとして・・・
試合後のインタビューも、なんだか自分にとっては釈然としませんね。特にバダ・ハリ。
バダ・ハリのインタビュー
★最後のシーンではどうしたのでしょうか。
レミーに対して個人的な感情が溢れてしまった。ブッ倒すそうとヒートアップしてしまったんだ。それに、オレがアグレッシブに仕掛けても、相手が返してこないのでイライラしていた。それで倒れるシーンがあったが、ストリートファイトの本能が目覚めてしまった。それが真相だ。
★反則のダメージはあったと思いますか?
なかったと思う。あの時点では倒れて苦しんでいたが、失格が決まった途端、立ち上がって素晴らしいスピーチをしやがった。それにセコンドからも立ち上がるな、と指示があったのを聞いていた。レミーは試合で王者を勝ち取ったんじゃなく、今日は俳優として主演男優賞だったってことだ。
いずれにしても、このようなコメントをしている限りは、真の「王者」としてはまだまだですね。
どっかの横綱や横審の脚本家さんじゃないけど、「品格」と言うのも必要な訳であり、品格が備わっていない以上、チャンピオンの称号を持つのは、まだまだ先ですね。
もっとも、今後の処分で腐ってしまうようでは、プロとしても終わりだと思いますが・・・
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