今日はほとんどの時間を、利用者さんの今後の対応について使うことに。
まず朝一番で、本人からの訴え。
内容は「前の施設に連絡をしてほしい」とのこと。自分の中でどうしても納得がいかないことがあり、それを伝えてもらわないと落ち着かない、とのこと。本人の言うがままに行うことはできないため、本人にもある程度の落としどころを見て話すことに。
その後午前中に発達障害者支援センターに連絡。
両親から発達障害者支援センターに連絡しても構わない旨をもらっていたので、対応した職員の方に面接時の様子などについて確認。実際のところ、支援センターとしても明確な具体策などを提示できなかったとのことで、改めて社会資源の少なさを実感。あわせて現在の対応についての助言も受けることに。
午後は保健所に連絡。
新規ケースかな・・・と思っていたら、既に一度かかわりがあることがわかったので、話は早く進むことに。今日は今の状態だけを伝え、今後一緒に対応をすることに。
正直、この利用者さんの対応には難しさを感じます。
自分が今まで経験してきた中で、いわゆる「自閉」という分類において対処したことのないタイプ。古典的な自閉症という括りの中で取り扱うには、少し違う様子の利用者さんというのが自分の所感。その中で色々と対応をしてきたけど、どうしても本人と家族が我慢できずに十分な対応ができずじまい、というのが実際のところ。
で、今日色んな所と電話をして感じたこと。
今まで自分たちの中では「既に療育を受けた」前提で物事を考えていたけど、その考えを一度ゼロにする必要にあるのかな、ということ。実際のところ、特別支援学校(当時はまだ養護学校)に通うようになったのは高校生になってからのこと。しかし支援学校で色んな相談に反応したかと言えば、そうではない様子。さらにこの利用者さんに関わってきた先生や支援者が、この利用者さんの対応で疲弊や潰れてしまっていることも自分の調査で明らかに。もちろんそのことを親御さんに言うことはできませんし、言うべきものでもありません。そこの調整をいかにするかが、自分に求められている一番のところ。
そんなことを考えた時、もう一度ゼロから組み立てて行く必要があるのかも。
今まで自分たちはある程度の「下地」があるものとして考えてきたけど、実は土台は何も築かれていないのかもしれない。もしそうであれば、今まで自分たちがやってきたことは何の意味もなさない。であれば、今から土台を作り直して、その上でこの利用者さんに支援を行っていくことが必要なのかもしれません。そのためにはもっとこの利用者さんに対してのアセスメントを細かく行い、その上で目標を丁寧に綿密に、ロードマップを作成していくことが、一番の近道なのかな・・・と感じています。
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