問題の本質
当然ながら世間にはいろんな意見があります。どうやら自分の意見は少数派の意見のようです。あんまりこのことばかり挙げてもきりがないので、もう1日ここで話して閉めたいと思います。
今回の件、一家族が問題であるかのように挙げられています。
であるなら、この家族だけではなく「疑いのある」家族は全部つるし上げるくらいでないと解決はありません。「もらい得がない」ということを言いたいのであれば、駐車禁止を一斉に取り締まるように不正受給を一斉に取り締まる必要があるでしょう。いわゆる「囲い屋」として問題になっているものも同様に挙げなければならないでしょう。
でも今回の問題の本質はどこにあるのでしょうか。
「もらい得がない」ということを挙げたいのであれば、自分の力で問題を引き出すべきなのではないかと思います。結局のところ、週刊誌のおこぼれから芸能人の家族をターゲットにつるし上げただけであって、こんなことは議員の功績でもありません。「良くやった」と褒めている人もいますが。私は違うと思いますね。自分の足を使って調べあげて「これだけの不正受給があるんです」と言ったのなら話は別です。今回はおこぼれを拾っただけで、拾った人が単なる「ラッキーボーイ」になっただけのことなんですよね。
それと、今回は別に不正受給でもなんでもありません。
たしかに道義的な責任は免れないと思いますが、そもそものきっかけ自体は何の問題もないのであって、昨日も書いた通りに福祉事務所がちゃんと実態把握をしなかったために長きにわたって支給が続いただけの話なんですよね。もちろん家族も「子どもが稼ぐようになったから」と一言言えばここまで大きくならないで済んだのだと思うのですが、積極的に自分の状況を判断できる人っていますかね。もっとも、月7万円でどんな生活ができるんでしょうかね。(あ、これは芸能人の実家の所在地を元に計算。もちろん具体的場所はわからないので、おおざっぱな算出)もちろん、お金の多い少ないが問題でないことは言うまでもありませんが。
不正受給は虚偽の申告をして不正に利益を得る行為であって、法に触れていないことは当然です。
繰り返しますが、「法律論」と「道徳論」を別に切り離して考えています。ですから道義的なことに関しての話はまた別の次元の話です。ここでの問題の本質は「適切な生活保護の受給」であって、一家族を見せしめにするための話ではありません。あまりにも報道もその話に重きが置かれており、本来の「生活保護の現状」ということを論じているメディアは少ないです。誰がいくらもらったという話より、大局的立場に立って論じていただきたいものです。
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