今日は職員が少ない中での仕事。作業場も自分一人で回しました。
そんな中、1人の利用者さんの対応に今日は終始することに。
朝早くからセンターに来ており、自分が出勤するだいぶ前から来ている様子。朝一番でラーメンを持ってきて「職員の人に」とのこと。本来は受け取らないのが筋だけど、とりあえずは受け取ることに。その後家庭から電話があり、家でのことについて話をされて、自分の方で対応をしてほしいとのこと。そのほかにも色々と話をしたけど、とりあえず休み時間に話をすることに。
で、休み時間になり、色々とやらなきゃいけないことを話すことに。
本人の言葉を借りれば「訓練」という言葉をそのまま使って返すことに。本来支援をするにあたっては「できること」や成功体験を重ねていくのが常だけど、今回の場合は「できないこと」を本人に理解させることが必要。変なところでの成功体験が「自分は何でもできる」と思ってしまっている部分を修正する必要があったため、「もっと訓練が必要」と話すことに。
ところが本人はその「訓練」という言葉が引っかかった様子。
具体例を挙げながら「もし火が出た時、どうするの?」とかなり具体的なことを話すと、本人の口からは「わからない」との答え。続けて「社会で生活をしていくためには、「わからない」じゃだめなんだよ」と、改めて「訓練」と話した中身を伝えなおして、納得させることに。
そして帰り、局長から「やっぱり(ラーメンは)受け取れないな」とのことで、返すことに。
するとそこで「納得できない」とのこと。福祉の世界であれば基本的に職員と利用者間での「物品の授受」は倫理的な側面から避けるべきこと。と言っても本人には「倫理」という概念が難しいため、本人に入りやすい形での「受け取っちゃダメなんだよ」と説明。しかし今回は何度話しても「納得できない」とのこと。
いや、納得できないのはわかるけど、でも理屈抜きにわからなきゃいけないことも。
彼の「納得できない」をやや過激に表現するのであれば、子どもを殺された親が犯人に復讐で殺人を犯した時に「殺してはいけない」理由がわからない、というのと同じもの。納得できないことかもしれないけど、それでも「人を殺してはいけない」ということを理屈抜きでわからなけばいけない、それと同じ要領のことが彼にとっては「納得できない」とのこと。その後本人と電話で話をしたけど、彼の口から出てくる言葉は「納得できない」とのこと。これはちょっと尾を引きそうです。
世の中は納得できないことがたくさんある。
でも、理屈抜きにわからなきゃいけないことも。そのことを彼も理解しなければ・・・難しいですね。
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