支援者であり、ピアであり
昨日に続き、今日も日直。
日直の仕事を早々に終え、4月からの新体系に向けて書類を準備していると、利用者さんから相談が。
相談の内容は、仕事のこと。
その利用者さんは仕事の能力もある人で、事実去年から1年間は「ステップアップ雇用」と言う制度を使って一般就労に向けて頑張っていたけど、色々と理由があり一般就労には至らなかったことに。そして雇用契約が終了して1週間経ち、今後のことについて相談をしたいとのこと。
もっとも、この利用者さんについてはうちだけではなく就労支援センターも関わっているケースなので、就労支援センターで相談をした後にうちで相談をしたいとのこと。就労支援センターでの相談を受けて、今後どうしていけばいいのか・・・と言うことに。
細かい話は守秘義務スレスレのことになるのでここでは話しませんが、利用者さんの気持ちは何となくわかるんですよね。仕事の能力はあるけど、別の部分での課題も抱えている現状・・・自分が就職できなかったときのことを重ね合わせてしまいますね。自分も作業療法の学校に行って作業療法士を目指していた時に体を壊してしまい、その後1年間は就職できず。精神科の先生からも「力はあるから、焦らず」と言われていたけど、実際の自分は焦ってばっかり。なおかつ「自分は大丈夫」と思っている部分もあり、その辺が就職できなかった理由。で、1年が経ち先生から「最初から正規雇用は難しいから、まずはパートやアルバイトから始めてみたら」との助言でパートとして働くことに。
その後のことはここでも書いている通りで、決して順調ではなかったけど今ではフルタイムの就労ができることに。今日の利用者さんの相談も、そんな自分をどこか重ね合わせてしまうんですよね。障害・病名こそは違うけど、同じ精神に疾患を持ったものとしては、利用者さんの気持ちは痛いほどわかるんです。でも現実問題を見た時にそううまくいかないのも事実。なので今日は「支援者として」の意見と「当事者・経験者として」の意見の2つを話しました。もちろん記録上は「支援者」としてのスタンスでしか残していませんが、自分の経験を「強み」として活かすためには、やはり自分の経験からの意見も必要かな・・・と思い、話しました。
ピアと呼ぶには全然だけど・・・
でも、支援者でありピアでもあり、そんな自分の二面性を出した時間でした。
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