実態も報道するのが責務
Yahooニュース「『ホームレスへの偏見助長』=TBS深夜番組で質問状―支援団体」
テレビ番組で生活保護費を持ち逃げするホームレスがいるとした東京都新宿区福祉事務所職員の発言は、ホームレスへの偏見を助長するとして、「生活保護問題対策全国会議」などの支援団体は18日、同事務所とインタビューを放映したTBSに事実確認を求める質問状を送付したと発表した。
団体側が問題にしているのは、3月29日深夜のバラエティー番組「ニッポン国民の皆さん ○○○でございます」。タレントとジャーナリストが、同事務所職員へのインタビューなどを通じ、生活保護問題を紹介する内容だった。
質問状などによると、ホームレスに支出したアパートの入居費用について職員は「お金を出したとたんにそれを持って逃げてしまうっていうことが(ある)」と発言。「行政の支援を裏切った人に対しては厳しく罰してもいいと思います」と話す田村さんに、職員は支援団体や弁護士、司法書士が「怒鳴り込んでくる」などと答えていた。
団体側は「具体的な根拠を示すことなく発言している」と指摘。ホームレスが制度を悪用しているとの誤解や偏見を強く印象付けるものだとし、発言の根拠を明らかにするよう求めている。
井下典男新宿区生活福祉課長の話 内容について十分に精査していないので、今後調整したい。
TBS広報部の話 質問状の内容をよく読んで回答する予定です。(時事通信)
自分はこの番組を見ていないのでなんともいえませんが・・・
ただ、「こういった実態がある」と言うことは報道することも、マスコミの役割の1つだと思いますけどね。
たしかにこういった輩はごく少数だと思います。
実際にうちのセンターでも生活保護を受け、自立のために頑張っている人はたくさんいますし、決して保護費を乱用しているわけでもありませんから、実際には適切な人に適切な保護をしているのがほとんどであると思います。しかしながら一方で、このことを「福祉ビジネス」と銘打って不正に保護費を受け取ろうとしている人がいるのも事実です。
いや、「保護費を受け取ろうとしている人」と言うのは、本人ではなく第3者のこと。
名目上「保護を受ける人」は生活保護制度自体のことをよく知らないため、「不正に受け取ろうとする第3者」が指南役となって、今回の場合はホームレスの人に対して「こういう風にやりなさい」とアドバイスをし、そのとおりにならないと「私は支援者だ」と名乗ってあたかも「権利擁護」かのように言ってくる人間がいる。問題は「ホームレス」ではなく「第3者」であって、不況の時代に「いかにお金を取るか」と言うことを考えている人が保護費を狙っているのだと思います。
事実、実際に詐欺まがいのことをしている人もいます。
これは業務上知りえたことなので公表することはできませんが、「そのやり方は違うだろう」と思う第3者も知っています。その人はblogで意気揚々とそのことを書いていますが・・・読むだけで腹立たしくなりますね。なので、そういう実態があるということを知ってもらうのも、大きな意味があると思います。
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