実習2日目
病院実習2日目、今日は病棟に入っての「コミュニケーション」
うん、なんとなく想像はしていたけど、やっぱり自分たちができることは限られるのもので、実際に介護業務につくことはできないし、看護業務なんてもってのほか。かと言って環境整備的なこともできるわけでもなく、結局患者さんとお話をするくらいしかできませんでした。
とはいえ、今まで入ったことのなかった「閉鎖病棟」に入ったのは大きなこと。
あと、初めて「保護室」というものも見ました。保護室のことに関しては、また後述することに。
正直な印象は、なんか病院っぽさを感じませんでした。
むしろ、「入院施設」というよりも「入所施設」みたいな感じでした。また「閉鎖病棟」と言われているところも完全に閉鎖されているわけでなく、同じ病棟内の移動は自由で、病棟外に出ることが制限されている環境で実際は看護師の人が一緒になり病院内の散歩にも行けるくらいで、自分の想像していた閉鎖病棟というものとはかなりの差がありました。自分が思い描いていた閉鎖病棟は、病室の移動も制限されていて常にどこも鍵がかけられている状態の場所と思っていましたが、閉鎖病棟というのは構造的に「閉鎖的な環境」を作って、その中だけで自由に行動しているだということを知りました。こういうことは実際に病院に行ってみないとわからないことですね。あと、閉鎖病棟でも喫煙は問題ないんですよね。患者さんによって喫煙本数の制限がある人もいますが、吸いたい人は喫煙室に入って吸えば良いだけのこと。思ったよりも精神科病院の病棟って充実しているんだな、と思いました。
ただ、「保護室」というところに関しては、全く話は別。
同じフロアにありながら、保護室に行く扉には何にも書かれていない状態。そしてその扉をあけると、そこには太い鉄の棒と厚い壁で仕切られた部屋がありました。悪い言葉でいえば、独居房みたいなところです。実際に保護室に入っている(あえて言うなら「収容されている」という表現もあるかも・・・)患者さんもおり、患者さんの人権を守るためにもあえて患者さんの前を通らずに空いている保護室に通され見学しましたが、自分がここに入れられたら・・・恐ろしく感じます。もちろん保護室1つ1つが施錠されており、さらにかんぬきでダブルロック。扉も厚く、保護室の中はベッドとトイレのみ。トイレも壁一枚パーテーションにされているだけで、まさしく「監視」の状態です。ベッドもシーツやまくらカバーは安全のために外され、ベッドには抑制帯が備え付けられている状態。ハッキリ言って「人権」という言葉はほぼありません。
と、福祉従事者ながらかなり「悪く」書きましたが、それくらいに書かないと実際はわからないと思います。
保護室の存在・・・本当ならばそんなものがない方がよいはずですが、しかし実際の現場では患者さんも職員も命がけの状態。となれば、保護室を使うというのは本当に最終手段としか言えないと思います。安易に保護室を使えば完全な人権侵害。保護室を使うということは、それだけ慎重にならなければいけないものと強く感じました。
病院実習は明日が最後。もう少し、何か収穫を得られればと思います。
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