実習最終日
実習最後の日。
3日間の実習がとても長く感じるかな・・・と思った実習は、あっという間に3日間経ってしまいました。午前は申し送りに参加した後、デイケアに参加。その後昼食をはさんで、改めて相談室業務についてのセッション。そして、都と都社協の人が来ての振り返り。
うーん、この3日間で自分は何を理解したのかなぁ・・・
レポートに挙げたテーマという点では、障害の種別が変わっても、基本的なコミュニケーションのスタイルというのは変わらないということ。自分が日々信条にしている「対象者が変わっても、基本的なスタンスは同じ」ということを踏襲させるものでした。きっと「精神障害者」ということで自分自身の知らない間に「偏見」というメガネをかけていたのかもしれません。あと、「違う障害っだから・・・」という言い訳も。
昨日は患者さんとのコミュニケーションだったけど、気がつけば普通に会話している状態。
どう接していいんだろう・・・なんてことを考えている間もなく、何も考えずに患者さんとコミュニケーションを取っていました。それを振り返ったとき、障害が違っても「やることは、同じ」ということが明らかになったわけであり、つまりは「基本は同じ」ということを自分の行動で実証した形になりました。
それと、「退院促進」と「拘束」に関しても、自分なりの思いを話すことに。
自分以外の人は保護室に入った感想が「思った通り」と話していましたが、自分にとってはちょっと衝撃的なもの。また「福祉の視点」という部分では「抑制・拘束ゼロ」が掲げられており、何故医療の現場だけ・・・という思いもありました。もちろん、その必要性があることは自分も十分に認識をしていましたが、心のどっかでは引っ掛かっている状態です。ですから、普通に自分はそのことに対して意見もしました。
退院促進のことについても色々とフォローを頂きましたが、それは割愛することに。
拘束のことに関しては「医療行為」であり、正当な行為であることをフォロー。ただ、そのためには患者さんの「人権」と「命の保証」をするために通常の病棟以上に綿密な治療計画が立てられた上での「医療」であり、常にそのことに関しては事後検証も含めて治療の妥当性に関して振り返りをしているとのこと。さっき目を通した診療報酬点数表にも拘束・隔離のことに関しての注釈が書かれており、法的にも認められたものときちんと解釈する必要があります。
もちろん、そんなことは言うまでもなく、拘束がいけないとは言いません。
ただ、一歩間違えば医療という名の人権侵害になることも否定できないわけであり、自分の中では拘束の正当性を認めつつも、常に当たり前のことに関しての疑問を持ち続けるようにしていきたいと改めて思いました。
すべての実習を終え、屋上に出ることに。
屋上からは、陽の落ちた富士山を眺めることに。
もう少し終わる時間が早ければ、太陽をバックにした富士山が撮れたかもしれませんが・・・怒涛の1週間の終わりを告げるような富士山の姿です。
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お久ぶりのコメントです。
社会福祉士としてソーシャルワークを仕事の中で学んでいるようで恵まれている環境ですね。毎日お腹いっぱい色々な学びがあるようでうらやましいです!私も社福を取得して7年目にしてやっとソーシャルワークやケアマネジメントにかかわる仕事に挑戦してみようと転職活動中です(今までは主に介護の仕事でした)。仕事の中で学んだこと、机の上で習得したことを生かしてお互いスキルアップしたいですね。
投稿: 海 | 2010.02.07 19:52