コネタマ;介護について
「コネタマ」、介護について、話をしたことがありますか?
この職業柄・・・という訳ではありませんが、面と向かって話すことはありません。ただ、母親からは「(老人)ホームに入れて構わないから」とのこと。
うーん、まだ結婚もしていないし子どももいないし、「介護」というものが現実のものとして感じていないからかもしれませんが、自分自身ではホームに預けるつもりはありません。あくまで、在宅介護を目指しています。
仕事上「施設を使うのも手段の1つ」と言いながら、自分の場合はそれを拒否するという、全然逆のことを考えています。
もちろん仕事上でいうのは当然のことであり、社会福祉士としても状況としてはそういう援助をすることもあると思いますが、自分がある意味「こっち側」の人間になってしまっているため、特養などの現状を分かっているから「在宅介護」という考えができてしまっているのかもしれません。
そもそも、自分は高齢者分野には合わない、と感じている部分がありました。
その大きなきっかけになったのが、専門学校の時のヘルパー実習で行った特養でのこと。特養で2日間、デイサービスで1日間の計3日間の実習でしたが、特養での2日間は自分にとっては耐えがたい2日間でした。コミュニケーションはできない、食事は機械的、日中はアクティビティなし・・・一体ここでどんな生活を送らされているのだろうか、という気持ちでいっぱいでした。まだこの世界のことを知らなかったとはいえ、初めて福祉の現実を突き付けられて「自分の親はここには入れたくない」という思いができ、それが「施設に預けることはしたくない」という気持ちになっているのだと思います。
ただその反面、複雑な胸中もあります。
それは祖母が特養に入所することになったこと。正直言って自分の意見は「できるだけ在宅で」という思いでしたが、自分自身が祖母の介護に携わっているわけでもなく、また環境がそれを許さない状態・・・在宅介護に限界のある状態だったため、そんなことは言えませんでした。また親族ではなく「社会福祉士」としての意見としては、もし自分が相談員だったら入所施設・・・特養を勧めていると思います。介護環境・介護度などを勘案すれば、第三者であればなおのこと同じような助言をすると思います。
まぁ福祉の世界で仕事をして少しは大人になったのか、最近では「合わない」というのではなく「オールマイティに対応できる社会福祉士」というものを理想像に掲げているため、高齢者分野にもチャレンジしていかなくては、知識を深めなくてはと思うようになりました。でも「社会福祉士」としてはそのような考え方になっても、「家族」としての立場は未だに「在宅」という思いがあります。この辺が「福祉従事者」と「親族」との間のジレンマになっています。
福祉従事者にとっては難しい答えを迫られているのかもしれませんが・・・
「福祉従事者」としての意見・考えと「家族」としての意見・考えは、必ずしも一致するとは限らないと言えるのかもしれません。
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