手話には感情がある
毎週水曜日の手話講座。
昼間に行っている母親はのほうは「静か」みたいですが、夜間の自分は非常にアットホーム。笑いもありながらの講座。正直当事者が教えるとのことだったので「難しそうだな・・・」と思っていたけど、ふたを開けてみたら非常に面白く、講師の先生もとてもユーモアのある人。なので2時間の講習があっという間に終わる感じ。一方母親は「時計を見ながらだよ」とのこと。自分の行っている夜間のコースは親子連れから70歳近いご年配の方まで非常に年齢層に幅があるクラス。それゆえ、なかなか面白いことも起きており、そういう意味ではクラスに恵まれたかな、といったところ。仕事では恵まれていませんが、ちゃんと人生って釣り合いのとれるようになっているんだな・・・とちょっと感じました。
そんな手話ですが、先週と今週の2週間で「指文字」を勉強。
非常に指がつりそうな感じですが、何とか50音は頭に詰め込んだ状態。ただし、詰め込んだのは本当に50音順で、じゃ読み取りは・・・といわれると、全く歯が立たない状態。講師の先生の指文字を読み取る、というのがあっても、指文字が速すぎて読めない状態。仮に最初の文字の形がわかっても、それを指文字50音の中から探し出すのに非常に苦労している状態。指文字の読み取りには、まだまだ時間がかかりそうです。
まぁ指文字だけではなく、手話も一緒に勉強中。
今日までの講義は「手話」というよりも「伝える」ということに重点が置かれている内容。なので毎回勉強したことをを踏まえつつ、イメージを膨らませながら、時には手話の方法を利用して伝える練習をしているのが、今日までの講座。その中で先生の話では「表情や身振りを大切にして」とのこと。それと「恥ずかしがらないで」とのこと。
指文字の読み取りのときにも話を受けたけど、指文字をするときも単に指で形を表すのではなく、指文字をしながら口も同じように動かしてやるとのこと。例えば「テレビ」を指文字で表すときに、指文字だけで「て」「れ」「び」を表現するのではなく、指文字をしながら言葉で「て」「れ」「び」と言いながら表現すると、口の形から読み取りやすくなるので必ずしてほしいとのこと。で、手話も同じで「お願い」を手話で表す時に、無表情で「お願い」をするのではなく、懇願した表情で「お願い」とか、気楽な感じの表情で「お願い」を表現するのでは、読み取りに全く違いが出てくるとのこと。私たちの言葉では話口調や語気などで感情を表しているけど、手話も同じように単に「手話」を使うのではなく「表情」を用いることで、私たちの「話口調」や「語気」を伝えることができるということ、表情がないと伝わりにくいということを勉強。
昔、小さな劇場で手話劇をしたときにちょこっとだけ手話を習ったけど、手話には単純に「表出」だけではなく、その手話1つ1つに「感情」があることを改めて今日の勉強で実感しました。芝居をやっていたときも自然と手話と一緒に表情が出ていたように、手話での会話をするときも単純に「手話」を伝えることだけに一生懸命になって無表情になってしまうと、結果として何も伝わらない。伝えるためには「手話」だけでなく手話に込められた「感情」を表現することで相手に伝わるということを改めて実感しました。私たちの言葉などに感情があるように、手話にも感情があります。そのことを忘れずに、手話を勉強していきたいと思いました。
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