メディアも同罪
ちょっと過激なタイトルと言うか、責任転嫁のようなタイトルになってしまいましたが・・・
いつも通り、母親の迎えから帰ってきて、母親がテレビを回していると、ちょうどTVタックルで外国人介護福祉士・看護師の話題に。VTRが終わった後、議員さんや政治評論家が色々と話をしていたけど・・・
えーと、自分は前から「待遇が悪い」という話はしていたと思いますが・・・
以前にも「福祉士の現状」として福祉職の平均年収は他の職種の平均年収に比べて低い、と言うことを触れていました。このことは別に今に始まったことではなく、前々からわかっていたと思うことなのですが・・・
ただこの問題、議員さんや官僚だけではなく、メディアの責任もあるのではないか・・・と感じます。
メディアが全く取り合えげていない、と言うつもりはありませんが、あまりにもメディアの関心が低いのではないか、と感じます。(ただフジテレビは結構頑張っているような気がします。)たしか郵政民営化の問題で衆議院が解散になった時も、ここでは触れたのですがメディアでは郵政民営化のことだけで、障害者自立支援法のことを触れるメディアはほとんどありませんでした。
そして今回の外国人福祉士・看護師の問題。
やっぱりこのことを積極的に触れるメディアは少なく、一般企業に比べ福祉業界の給料が低いこともあまり知られていない状態。自分はまだ「勉強してとった資格(=社会福祉士)なんだから・・・」の気持ちを持っているので、まだ福祉の世界から離れるつもりはないけど、将来的にどうなるかは自分でもまだわからない状態。もしかしたらこの世界を離れているかもしれないけど、その理由の根本になるのは、やはり収入の問題になると思う。
この状態が続けば・・・きっと、福祉の崩壊も時間の問題になると思う。
社会福祉の歴史を紐解けば「慈善」から始まっており、今の福祉もその考えが全くなくなったわけではないと思う。また日本古来の土壌である「福祉は賜り物」の考えがまだ根強く残っていることも背景にあると思う。ただ、介護保険法や障害者自立支援法など、1割負担や規制緩和による競争原理を導入しならが、肝心の待遇に目を移すと全く変わっていない。変わっていないどころか、悪くなっている部分もある。「聖域なし構造改革」を声高に掲げながら、現状は悪くなっているのが実態。果たしてこれが「構造改革」の結果なのだろうか?
そしてその結果に対しては、メディアは検証をしたのだろうか?
規制緩和することを積極的に報道しながら、その検証はなおざりになっていないだろうか?検証が行われなければ、メディアも同罪ではないかと思う。政治も官僚も、作るだけ作っておいて後はしらんぷり・・・にしているのを、メディアが何も言わないのは、政治家や官僚と同じ「同罪」なのではないか、と思う。
ホント、メディアで時々福祉のことに触れることがあるけど、みんなどこまで「本気」なのかわかりません。
ホントに必要だと感じているなら動いているはず。なのに、一向に動く気配のない政治。口ばっかりの政治家が政治家なら、それを知らんぷりするメディアもメディアです。すべてのことを政治のせいやメディアに責任を押し付けるつもりはありませんが、もしやるならきちんとした形でやってほしいですし、ちゃんとした形で取り上げて欲しいものです。
この記事へのコメントは終了しました。
コメント