「ネガティブ」ではなく「ポジティブ」で
月一定例の職員会議。
今日は何故か送迎添乗の指名を受けて、添乗することに。別に自分である必然性を感じなかったけど、職務命令なので、ただ従うだけ・・・
会議では次の行事に関することと、作業所移転のことについて。
作業所移転のことに関しては、とりあえずここでは触れないことに。いや、先日保護者会があり、既にそこで報告されたこともあるので隠さないでも構わないのだけど・・・いや、不用意なことは言わないほうがベターかな・・・と思って、ある種の「自主規制」でありますが・・・
最後に、ケース検討へ。
話題に上がったのは、ある利用者さんに関して。この件には係長がちょっと絡んでいて、係長が特定の利用者さんを持ち上げるがために、また別の利用者さんのフラストレーションを溜めさせている状態に。そのことについて、自分を含め他の職員も「ちょっとやりすぎなんじゃないの?」との意見が。ただ、係長の考えは「もう少し盛り上げさせてあげたい」とのこと。
というのも、この利用者さんは時に他の利用者さんに他害が向かう可能性を持つ利用者さん。
次やったとき(他害をした時)は退所・・・とまで言われている利用者さんであり、作業所の中でも他の利用者さんとの接触がかなり制限されている利用者さん。どちらかと言うと、周りの目は「事なかれ」的にみている状態。もっといえば、過剰に輪を掛けている利用者さんの一人かもしれない。
ただ、その部分に関して係長は「とかく自己アピールが難しい状態で、アピールとなると他害や粗暴という形でしか表わすことができない。だからこそ、温かく見守って、いい意味で盛り上げてあげたい」とのこと。確かに「自己主張」という意味では、決して上手とは言えない利用者さん。そのため、その形が悪い方向でしか表わせられない、というのが正直なところ。だからこそ、そういう形ではなく良い形で、職員から拾い上げて存在を認めていこう、というのが「盛り上げてあげたい」と言うところの主旨。
そう言われれば、確かに「そうだな・・・」と感じる部分も。
この事例に関係なく、自分たちが「ケース(事例)」としてあげることは、どちらかと言うと「否定的」な部分に目が行きがち。事実、ケース記録も「良いこと」よりも「悪いこと」のほうが注目されがちで、記録内容もその方向に偏ってしまう。ただ、ここで見方を変えて、肯定的・プラスとなるような評価をしてあげよう、というのが係長の言いたいことなんだろうな・・・と自分なりに解釈している。この意見に異を唱える職員さんもいるけど、自分としては「あぁ、なるほどね」と納得している部分のほうが大きいかも。「悪い所を直す」のではなく「良いところを延ばす」という視点に立ちましょう、ということなんだと思う。
この仕事に限らず、人間って「良いところ」よりも「悪いところ」のほうが目につきやすいと思う。
だから粗探しとなると、どんどん目につきやすくなってくると思う。なかなか長所に目が届くのは時間がかかることだと思う。悪いところばっかり見るのではなく、良いところを見つけてあげるという、広い意味での「QOL」の向上をしていくことが、今までの視点に欠けていたのかな、と感じる。だからこうやって提起されることで、気づきをさせているのかもしれない。
ここで「QOL」とう言葉を使うことが妥当かどうかはまだ議論の余地があるかもしれないけど・・・
ただ、こうやって提起させられるということは、やっぱり伊達に「係長」の名が飾りだけじゃないんだな・・・と改めて実感しています。普段は何をやっているのか・・・とか突拍子もないことを言い出したり、今日なんか業務命令で本来しなくてもいい添乗をした挙句に、帰ってきてから他の職員が休憩している中で「掃除しろ」なんてふざけたことを言ったりして「ふざけんな・・・」と思うこともありますが、やはり肝心なところは上に立つ者としての器をもっているんだな・・・と改めて実感しました。
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