少しは慣れた?
あぁ、もうこの作業所に来て1年になるんですねぇ。今までの職場の中で、2番目の長さになりました。
色々と人の入れ替わりもあって、去年とはちょっと雰囲気も違います。
こういうときこそ身を引き締めて仕事をしないと、思わぬところで足をすくわれかねないので、今一度「初心忘るべからず」の精神をもたないとな・・・と感じています。「初心忘るべからず」は、自分が中学校の対面式で校長先生が言っていた言葉。妙にその響きに新鮮さを覚え、今でも自分の心のよりどころにしている部分があります。迷ったときは時折学生時代の実習ノートや実習メモを見返すことも多く、今でも「資料」としてノート類は保管してあります。おそらく、この仕事に就いている以上はずっと残していくと思います。
そんなわけで、1年前の自分と比較すると、だいぶなれてきたかな、と言う実感があります。
ふと昨年度の業務報告を流し読みしてみたけど、一番の変化は「利用者さんとの関係」が変わったこと。入った頃は「死ね!コノヤロー!」と言われていた利用者さんから「Mitakeさん、Mitakeさん、元気?」とフレンドリーに接してくれるようになったと思えば、1年前では自分が対応できなかったかな・・・と思うことに関しても普通に対応できるようになっている自分。そして、入ったときは全然耳を傾けてくれなかった利用者さんが、今では自分の一言で聞き入れてもらえている状態。そんなことを改めて感じる1日。
1つは部屋移動の話。
今日は職員数の関係から本来の部屋とは別の部屋でお仕事。で、利用者さんの中にも今日は他の部屋に移って作業をする利用者さんがいたけど、最初のスタートがうまくいかなかったためか、他の部屋で頑固に根を下ろしてしまっている状態。自分もその利用者さんが来ていなくて確認の連絡を入れると「今、説得中です」とのこと。そっかぁ・・・と思いながら「自分も説得に行ったほうがいいかな?」と思うことに。たまたまその利用者さん、今日自分が作業する部屋と同じ部屋であったため、部屋担当の職員としても行く必要があったかな・・・と思ったときにヘルプが入り「Mitakeさん、メンズの力で」とのことで、利用者さんを説得しに。軽ーく挨拶をした後に事情を話して、「今日一緒に作業しない?」と聞くと、他の職員ではてこでも動かなかった利用者さんが、1分もしないうちに納得して、部屋を移動することに。もちろんそこには「男と女」という関係(別に怪しい関係ではありませんよ・・・)があったのも事実だけど、1年かけて自分のことをわかってもらえた、と言うのもあるのかもしれない。そう、この利用者さんこそ、去年の今頃は自分が話をしても動かなかった利用者さん。もちろん時間が解決してくれたのだと思うけど、1年でこんなに関係が変わるなんて・・・としみじみ感じていました。
それともう1つ。穏やかな対応をする話。
先述したように、今日は本来の部屋とは別の部屋で仕事。だから当然だけど普段の様子はそんなに知らない。けど、配置が決まった以上は知ろうが知るまいがそこで対応していくのが自分たちの仕事。「知らない」と言ってもまったく知らないわけではなく、何度か入っているので多少はわかっているつもり。で、その部屋は自分と4月に入った職員さんの2人でまわすことに。するとやっぱり利用者さんは職員をよく見ており、「あの職員さんなら・・・」と試している状態。そんな中、作業中に転んでしまった利用者さんがいて、4月に入った職員さんが対応をしていたけどなかなか埒があかない状態。そのため自分が対応に入ると、その利用者さんはスムーズに行動。たった1年の違いだけど、職員によってこんなにも態度が変わってしまうんだな、と実感。
こんな風に見てみると、たった1年だけどずいぶん慣れたのかな・・・と思う。
たぶん去年だったら対応し切れなかったケースが、自分でも対応できるようになってきており、先日の利用者さん同士の話の場に関しても、自分が対応して一応の終結(実際にはまだつながっていますが・・・)を見たことは、やはり利用者さんとの関係や場数を踏んできただけ違っているのかなぁ・・・とつくづく思います。
« 難しいけど、いかにするか? | トップページ | 居場所になれば »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント