居場所になれば
本日は午前中に急遽派遣。午後からは本来の部屋に戻ってのお仕事。
派遣先から帰ってきて、職員の人から「ホントにご苦労さまねぇ・・・^_^;」と励ましの言葉。ホント、他の部屋では「コマ」と化していますから・・・
そんなわけで、いつもはじっくり読む利用者さんのご家庭からの連絡ノートも、さらっと流し読み程度。
読もうと思っても今日は作業が忙しく、検品あるのみでノートを書く時間すらない状態。結局ノートは他の職員さんにお願いをして、自分はひたすら作業をまわすほうに徹することに。明日の午前中までに・・・と言うことだけど、うーん、大丈夫かな?
ただ、連絡ノートを流し読みした程度でも、何か書いてきてくれるご家庭のノートは何となく印象に残る。
で、今日印象に残ったのは、「明るくなった」とのこと。
今年度の時点で養護学校を卒業して入所した利用者さんがいるけど、実はそれよりも前に今年に入って入所した利用者さんがおり、4ヶ月目を迎えようとしている。元々この利用者さんは養護学校を卒業後に別の就労先でお仕事をしていたけど、徐々に就労先とあわなくなってきてしまい、一時自宅に引きこもってしまうことに。そこで去年にうちの作業所で入所を前提とした実習を行って入所に至ったケース。実習と言うのはよくあるけど、どういう目的で実習しているかによって対応も若干異なってくる。たとえば「職場経験」として実習を行うのであれば「働く」と言うことの意識付けをメインにしていくことになると思うし、「現場実習」として実習を行うのであれば、他の利用者さんと同じような形で行うことになる。で、今回は「入所前実習」と言うことだったので、実習の時点では「もし入所したときのことを前提にして」の実習を行っており、自分も一緒に携わることに。入所前の実習ではどこか不安げな様子だったこの利用者さんも、今年の1月に入所して4ヶ月が経ち、徐々に「らしさ」を見せてきてくれるようになった。最初は1つ1つが綱渡りのように歩んでいる状態で、すぐ謝ってしまうことが多かった。ご家庭からは「口癖なので・・・」とあったけど、ここ最近の様子を見ていると、謝っている姿をあまり見なくなった。謝ると「そんなに謝らなくてもいいんだよ」と声かけをし、徐々に職員とコミュニケーションを取れるようになり、そして今では休み時間になると一緒に遊ぶくらいにまでに。その「遊び」も今まではその利用者さんと職員という相互間のやり取りだったのが、ここ最近では他の利用者さんを交えての遊びに変化。今日も自分が他の利用者さんに甘えられてつかまってしまっているときに「ねぇねぇ、助けて。コチョコチョしちゃっていいよ。」と言うと「ウン!」と言って一緒に輪の中に入ってきてくれるまでに。
そんな様子も連絡ノートに書いており、書くと反応を示してくれる。
そして今日のノートには、こんなことが。
今までは家にふさぎこんでいたのが、ウソのように元気に過ごしています。前のところ(就労先)と違って作業所の雰囲気が良いみたいで、毎日楽しかったと話してくれます。
こういう記述があると、素直に嬉しいものですね。
きっと自分がこの仕事にやりがいを感じているのも、こういった「生の反応」を感じることができることに、その面白さを感じているのかもしれません。福祉の仕事はなかなか「目に見える結果」としてあらわすことが難しい仕事ですが、その中でもこうやって日々の変化の中から良い方向に向かっていることを連絡帳などを通じて感じることができると、自分たちの支援の方向性に対して確信に近いものを持つことができますね。自分たちは何より、利用者さんを第一に考えていくことが必要と考えていますから。
« 少しは慣れた? | トップページ | 今日からタダ。 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント