先生じゃないんだなぁ・・・
今日の午後のこと。
来客者がいて利用者さんが対応したかと思えば、何の反応もなし。様子を見に行くと、来客の方が「先生をお願いしているみたいで・・・」とのこと。状況の変化がないため、オイラが対応することに。内容は自主生産品についての問い合わせ。問い合わせの内容に関してはうちの作業所では扱っておらず、他の作業所で扱っている可能性があるかな・・・と思い、正職さんに連絡を入れてもらうことに。その結果、他の作業所では問い合わせの内容らしきことをやっているとのことで、その情報と連絡先や地図を渡して対応。
今日のネタ、別に「自主生産品」のことではありません。
そう、「先生」と言う言葉。以前にも「支援と指導」など、支援論に関して色々と触れてきました。今回も、その延長線上にあるのもかな・・・と思います。
自分はこの仕事に就いて以来、「支援者」と言うスタンスで利用者さんと向き合っています。
時には「支援」ではなく「指導」を必要とすることがありますが、基本的には「支援」です。それは法内施設だろうと法外施設だろうと考え方は変わりません。今は法外施設(作業所)にいますが、この考えは不変です。当然ですが、前に勤めていた法内施設(授産施設)では完全に「職員」と「利用者」の位置づけがされており、基本的には「先生」と言う言葉はなくなっていました。(一部の保護者の中には「先生」と呼ぶ親御さんもいらっしゃいましたが。)
しかし今の作業所では未だに「先生」と言う言葉が残っています。
それは利用者さんも親御さんも共通して言えている言葉です。入職した当初は「ここには先生はいないよ」と利用者さんに話していましたが、ここ最近はそのことに触れなくなりました。「触れて直す」ことも必要なのかもしれませんが、1つの推測として、自分の名前は苗字だけで5文字であるため、それを覚えることが難しくて呼び方が「先生」になってしまっているのかな・・・とか、単純に名前がわからないから「先生」と呼んでいるのかな・・・などと考えています。たしかに苗字が長いことは事実で、覚えられないと言うのは仕方がないことなので、自分に関しては利用者さんからどう呼ばれようとも構わないのですが、さすがに「先生」と言うのは抵抗感があります。
そんな中で、今日問い合わせに見られたお客さんは、作業所前の自主販売で売り子をしていた利用者さんが「中の先生に聞いてみてください」と話したことで、お客さんも「先生をお願いして・・・」と言うことにつながったのだと思います。この時に「あぁ、やっぱりこれはちょっと考えていかなければならないな」と思いました。たしかにこの作業所は開設されて30年余り経っており、その名残から未だに一部の職員に対しては「先生」と言う言葉が使われています。しかしその部分の「先生」は完全に染み込まれたものであり、今からその部分の修正は無理だと思っています。ただ、今回のように「対外的」な部分での「先生」と言う言葉はやっぱり直していかなければダメなのかな・・・と感じました。前段のような理由で「先生」と言ってしまうのは仕方がない・目をつぶるとして、せめて対外的な部分については「先生ではなく、職員」と修正していかなければならないのかな、と思います。生活面や作業面で指示を出したりする部分はありますが、特別何かを教えている訳ではありません。ですから、私たちは「先生」ではなく支援の「スタッフ」であるのです。
呼び方の問題はなかなか難しいことですが、利用者に強制することなく、自然な形で直っていくことが望ましいかな・・・と感じています。
« 2年前と変化あり? | トップページ | 東奔西走 »
コメント
この記事へのコメントは終了しました。
« 2年前と変化あり? | トップページ | 東奔西走 »
あなたは忘れているかも知れませんが、今までのブログの中で教示するという言葉を何度も使っていますよ。
あなた自身が一番先生でいたいのではないですか?
あなたの言っていることは信用できませんね、せめて内容を少し考えたほうがいいのでは?
投稿: 秋 | 2007.11.28 23:26
3日前のコメントにコメントで申し訳ないんですけど、この「教示」って言葉は障害者関連の施設では常用な用語なんでしょうか?
投稿: yebisu | 2007.11.30 00:52