能力開発
久しぶりの仕事。出勤するや否や「Mitakeさ~ん、久しぶり~」と利用者の元気な声が。
そう、知的障害者の世界は「元気」が一番であり、「あぁ、また現実に戻ってきたんだなぁ・・・」と感じることに。
とはいえ・・・出勤は今日だけで、明日からまたお休みなんだけどね・・・(^_^;)
それにしても、今月は月16日だけの勤務になりそう。もしかしたら、16日をきるかも・・・
そうなったら、お給料が10万に届くか微妙な状態。まぁ元々稼動日自体が少ないから、しょうがないけどね・・・
そんなわけで、数少ない出勤の1日から、久しぶりに「福祉」ネタを(ネタと言うほどでもないが・・・)
ようやく最近になって「仕事のカン」を取り戻しつつあるオイラ。最初は一心不乱に、感じたことをストレートにやってきたけど、ここに来てようやく余裕が出てきたのか、それとも「転職後のスタンス」がわかってきたのか、徐々にコントロールをすることができるようになったきた感じ。今日も本来なら作業能力のある利用者がやる気なしモードに入っていたため、利用者さんに「終わるまでやってもらうよ。終わらなかったら、残業だよ。」とちょっとハッパをかけたら、キチンと耳そろえて完成させてきた。もちろんやったことは評価しているけど、相手が自閉の利用者さんだったため、「時間」の侵食が死活問題になるために慌ててやった、と考えるのがフツーかな。まぁ目に見えるようなハッパをかけることはここではそんなにやってなかったので、久しぶりに授産時代を思い出してハッパをかけたら、うまいこと行った、と言う感じかもしれない。
そんな「授産時代」にやっていたこと、「能力開発」と言う部分。
授産時代の自分の行動を「攻め」と例えるならば、今の自分は「守り」に入っている状態。今持っている利用者の能力に合わせた作業分配を行っている状態。ただ、今日はある利用者・・・って言うか、やっぱり出て来た、ダウンの利用者さんが、ショッピングバックの「ひらき」をやりたいとのこと。当然現段階の能力的にはNGである状態。ただ、終了前までにちょっとした時間があったので、既に開いた袋でボツになった袋を使って試してみることに。結果は予想通り、ちゃんとできない。まぁその辺のことは読めていたけど、いずれにしろ長い目で見たときは、試してみてもいいかなぁ・・・と思っている。なので利用者さんには「今度時間があるときに、サービス袋でやってみようね」と話す。
授産の時代は仕事に追われる状態で、ショッピングバックの部分で「能力の開発」をすることはなかった。今の作業所でも仕事に追われる時はトコトン仕事に追われるが、そうでない時もある。だから、そういった時間を使って、商品にしないショッピングバックを使って練習してみる取り組みをしてもいいかなぁ・・・と個人的には思う。
もちろん大前提として「それができたから、社会で通用する」と言うことはサラサラ思っていない。
あくまでもここでの能力開発は「作業所内におけるスキルアップ」に過ぎず、広い意味での開発には当たらない。本来的には、いわゆる「BADL」や「IADL」の向上が直接的につながっていくものなのかもしれないけど、まず「小さな社会で」と言う観点で言えば、「できないよりは、できたほうがいい」につながっていくものに取り組んだ方がいいのかもしれない。その1つが、「ひらき」という手段なのだと思う。
そんなことを言いながらも、実際は余裕のある場面でちょっと取り組んでみたりもしている。
例えば「線のところを折る」と言う作業、職員がやるところを利用者さんにやってもらうこともあり、その都度挑戦して、できる人にはやってもらったりもしている。できることがわかれば、次回以降同様の作業に関してはできる可能性を持つ人として計算できるからである。あくまでも、ここでの話は「作業所」という小さな社会の中だけの話であるけど・・・
まぁ現状ではそこまで取り組む余裕がない、と言うのが本音かもしれない。
いや、本当の本音を言えば「できる人にやってもらった方が、効率がいい」から、そこまで取り組まないのかもしれない。まぁ今現在では「法外施設」として位置づけられている作業所、いずれ自立支援法により法内化されるのは時間の問題だし、いずれ個別支援計画で取り組むべきことを明らかにしていく段階になっていくと思うけど・・・個人的には以前も述べたように「先駆的」に取り組むべきなんじゃないかな・・・と感じています。だって、大きいバックがついているのだから・・・(ついているからできない、との話もあるけど・・・うーん、どうなんでしょ?)
« 夏休み終了 | トップページ | ちゃんと行く・・・はず。 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント