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    以前HPで行っていた「todya's photo」の写真や「御岳写真館」で使用していた写真を再び復活させるべく、「思ひ出アルバム」として随時更新していきたいと思います。また最近の写真でも「思ひ出」となるものについては、ここに納められていくことになるでしょう。

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2007.05.24

将来像があれば

今日のスーパーニュース、特集は「自閉症の旅立ち」をテーマにしたものでした。
養護学校卒業を機に、自宅から離れて一人暮らし(実際にはグループホームだと思います)をしていく過程を追ったものでした。

この自閉症の特集は今回が初めてではなく、以前から取材を続けていたものでした。
そして今回の「卒業」を機に、新たな目標を設定し、それが「親元を離れて暮らす」と言うものでした。

率直な感想を言うと、本当にお母さんの苦労は相当なものだっただろうなぁ・・・と感じました。
また養護学校の指導も、卒業後の行く末を決める大きなファクターになるんだなぁ、と実感しました。

今まで自分が担ってきた部分は「卒後」の部分であり、その前は「教育」の部分には立ち入っていませんでした。
ですから養護学校で特別な支援を受けた教育をしていることを知っていても、その実際の部分は盲目になっていました。なので今回の特集を見て、率直に養護学校での支援の重要性を改めて実感しました。

それと同時に思ったことは、お母さんを含めご家族が「明確な将来像」と言うものを描いていることでした。
「将来像」を描くのは普通の人でも大変ですが、障害を持った人、とりわけ「自閉症」の方の将来像を描いていくことは非常に大変なことだと考えています。自閉傾向を持った人の特徴の1つに「コミュニケーション能力」と言うものが挙げられますが、自閉傾向を持っている方の場合は「言葉」を言ったとしても、実際にその「言葉」に「意味」が伴っているかはわかりません。もちろん意味を伴って、意味を理解して発言することもありますが、本当に「言葉」だけの場合もあります。ですから何を持って彼らのニーズと判断するのかは大変難しく、支援者としては・・・と言うか、私個人としては「その人らしい生き方」を中心軸に支援を展開しています。

養護学校などの特別教育が施される場合は、必ず「個別学習計画」や「個別移行計画」などを立てて指導に当たっています。そして卒業後の施設では「個別支援計画」が立てられます。つまり、「教育」から「福祉」へとシフトしていくという、大きな過程がそこには存在しているのです。教育の場合は保護者や生徒が中心となり「教えていく」ことを中心に行っていくけど、福祉の場合は本人が中心となり、保護者の意見などを参考にしながら「援助していく」ことを中心に行って行きます。「教える」と「支援する」、何となく似ているものですが、性質は全く異なると思っています。何故なら、福祉の面においては「教育的要素」は少なくなるからです。これは福祉施設は「学校」ではないので、基本的に改めて何かを「教える」ことはしません。基本的な学習は学校を持って終了するからです。

しかし、いざ学校を卒業して施設を利用することになったとしても、当然そこには「乖離」される現実があります。
例えば学校では認められてきたことが、施設では認められないことはたくさんあると思います。「他害」なんかはその代表例にあたるのではないでしょうか。学校内では他害をした時点で「しちゃいけないよ」としながらも職員に当たる生徒は多々いると思います。しかし学校を卒業した以上、生徒は1人の社会で生きる存在へと変わるため、他害行為は許されないものになります。施設や社会においては絶対に許されないことです。学校生活の中では多少のゴムのゆるみみたいなものがありますが、社会ではそのゆるみはなくされます。そのため、いかに「他害」を抑えていくことができるか、その支援・援助をしていくのが福祉に委ねられたものだと考えています。

少し話がそれましたが、本人の意思を尊重して支援計画を立てることは重要なことです。
しかしもっと重要なことは、保護者の方がいかに子どもに対して「将来像」を描いているかだと思います。「この子にはこうあって欲しい」という、保護者の方の意向を反映していくことで、現場はそれを実現していくにはどのような支援をしていくか・・・と言う話になっていくと思います。現実問題として、保護者の方からなかなかそのような「将来像」を描くような発言が得られないのが実情です。もちろんそこには保護者とのコミュニケーション不足と言うのもあると思いますが、やはり施設がきちんとアセスメントをし、それに基づいて中心となる「支援軸」を作ることは必要なのではないか、と私は考えています。

具体的な将来像を持つことは、保護者にとっても施設にとっても、重要なことではないかと思います。

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コメント

初めてコメントさせていただきます。
私、Mitakeさんが記事をのせてくださったスーパーニュース特報の当事者です。びっくりさせてごめんなさい。なにげなく、当時の事をおもいだし検索していて、こちらのブログの記事と出逢いました。次男康介の自立への特集をみていただきありがとうございました。・・・とはいってももう随分前のこと。お忘れになっていると思いますが・・・。こちらの記事があまりにも素晴しく私が取材を受け入れた意図や息子康介への当時在学中学校と学校を出てからの願いを見事に載せていただいだいていて、本当に感動いたしました。読ませていただいたところ特別支援学校の先生でいらっしゃるのでしょうか・・。
このようないろいろな方向性で障害のある子どもの将来を見据えた教育を考えることができる先生がいらっしゃる学校の生徒達は幸せですね。
どうぞ、これからもこの理念を守り、障害のある子どもたちそれぞれが彼ららしい人生を送れるよう支援、応援をお願いします。
初めてなのに失礼いたしました。その後の康介をブログで綴っております。ご興味ありましたら覗いてみてくださいね。http://blogs.yahoo.co.jp/koumama08
大竹恵子

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