まずは、様子見
昨日の面接に続き、今日から3日間は知的障害者授産施設での実習選考です。
これから3日間の実習が始まるわけですが、一言で言えば「新鮮味」のある実習になりそうです。
何が新鮮かって、今まで自分のやったことのない作業種別を実習として行うため、やることすべてが「新しいこと」になり、改めて学生の時の様な気分に戻れる。利用者への働きかけは今までどおりであり、何も変わることはない。ただ、如何せん自分が経験したことのない「作業」への取り組みに関しては、説明を受けながらの状態。
もちろん、利用者個々のキャパシティに関しても覗いながらの状態。
そんな中今日取り組んだのは「紙工」。
紙工といえば、デイサービスのときに「紙漉」をやった経験があるけど、もちろん、所変われば方法も異なるのは事実。ただ、実際に自分がやったのは、パルプ材を使った「紙製の植木鉢」作り。事前の内容では「どうやってこんなのを作るんだろう」「販路はどうなのかなぁ・・・」と感じながらだったが、これが実に面白い。ちゃんと「植木鉢型加工機」があり、その中にパルプ材を詰めて、機械をON。その後はハンドルを操作して植木鉢の形に整形して、型から取りだせば簡単。「あっという間」と言うわけではないが、それなりのものが完成した。そして完成品を見て思う・・・これ、少数ロットでの販促ができそうなイメージ。「植木鉢」だけ売るのは難しいとしても、「植木鉢プラスアルファ」で何となくできそうな予感を感じた。利用者への対応は問題なかったけど、初めて経験した作業に、新たな「方向性」を感じたのは事実。
ただ・・・どうしてもこう言う物を経験してしまうと「前の施設でこう言うのがあればなぁ・・・」と感じてしまうのも、悪いところ。
しかしながら、やっぱり「考える」部分があったのは確か。
この施設、今年の4月にオープンしたばかりの施設で、今までにない「授産施設」の方向性を示している部分では面白さを感じる一方で、プログラムの内容に関して「これでいいのかなぁ・・・」と感じる部分があったのも事実。
もっと言えば、本来「養護学校」の範疇内で満たすべきところを、授産施設まで延長して行っているような内容に関して「そこまで授産施設でやるべきものなのか?」と感じる部分があったのは本音。また自分自身の考えの中に「作業は支援手段の1つ」と思っている部分があるため、その部分を「逸脱」してまで行っていく必要性があるのか、と言う部分についても感じる1つ。よく言えば「多種多様なケースに柔軟に対応できる」と言えるが、悪く言えば「授産施設としては、甘い」とも言える。その根底にあるのは施設だけでなく、利用者を取り巻く環境もあるのかもしれないが、バリバリの法内授産を経験してきた自分としては「物足りなさ」と言うか、「施設としての甘さ」を感じたのは事実。ただ、今回はあくまで「実習選考」であり、具体的な面接にまでは至っていない状態。このblogでも「障害者自立支援法」に関して何度も触れているが、今度自分が勤める施設は「長期的視野」を入れた場所に勤めたいため、面接の時には「根底」の部分にまで触れて、自分が納得できる場所で働きたいと考えている。
まぁ、今日は初日だし、自分としてもまだ「様子見」の段階。それに恐れていた「パニック」もほとんど出なかったため、導入第1歩としてはまずまずなのかなぁ・・・との感想です。
実習レポート、明日も続くかな?
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