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2006.09.03

調査もそうだけど・・・

Yahooニュース「介護施設での虐待調査へ、1000か所対象に検討

 介護施設でお年寄りが職員から暴力や暴言を受ける被害が起きているのを受け、厚生労働省は、施設での虐待防止に関する初の調査研究事業に乗り出す。
 専門家によるプロジェクト委員会を今月スタートさせるほか、先進施設へのヒアリングや全国の介護施設に対する実態調査などを実施。表面化しにくい施設内虐待の根絶を目指す。
 調査研究は、「認知症介護研究・研修仙台センター」(仙台市)が主体となって行う。今年度の事業費は約2000万円。
 具体的には、都道府県に対し、今年4月に施行された高齢者虐待防止法の施行半年後の虐待の把握件数や内容などについて調査する。施設への調査については、全国から約1000施設を抽出し、虐待の実態や防止体制、職員への支援方法などを調べることを検討している。(読売新聞)

話題に入る前に・・・ここで言う「介護施設」とは主に3つのものを指すと考えられます。
・指定介護老人福祉施設;いわゆる「特別擁護老人ホーム」で、主に介護的ニーズの高い人が入所。「終の棲家」的な存在。
・介護老人保健施設;従来の老人福祉法で「老人保健施設」に当たるもので、通称「老健」。在宅復帰を目的とする。
・指定介護療養型医療施設;医療ニーズの高い高齢者が入院・入所。

また施設ではありませんが「認知症対応型共同生活介護」(グループホーム)や「特定施設入所者生活介護」(有料老人ホーム・軽費老人ホーム)、短期入所生活介護(ショートステイ)なども施設的な色合いがあるものと考えられます。(ただ今回の記事の「介護施設」と呼ばれるものには含まれないと考えます)

これを踏まえた上で本題に。
このblogでも入所施設での問題は色々取り上げてきています。そして「ようやく」と言うか、何と言うか・・・国が動き始めた、と言う状態ですね。
ただ、被虐事件が起きるたびに毎回自分が訴えていることは「マンパワーの確保」を常に唱えています。福祉の原点は「福祉は人なり」と言われるように、支援する人によってその質が変わってくるものであり、従事者によって良いほうにも悪いほうにも傾いてしまう、いわば「シーソー」のようなものなのです。

しかしこのような事件が多発している中でも、福祉従事者の待遇は向上していないのが現状ではないかと思います。正直、福祉の現場で働いている人は「現状」には満足していないと思います。どうしても「割り切ってやらなきゃいけない」と言う部分も存在しているのが実態ではないか、と思います。自分が福祉の現場で従事している時も様々な「ジレンマ」に置かれ、いろいろと考えたり悩んだりしたものでした。

その割に・・・と言うのも変ですが、福祉従事者の給与は決して高いものではありません。
もしかすると、民間企業よりも安いと思いますし、福利厚生も決して高いものではないと思います。一度とある掲示板で「福祉従事者もセイフティーネットにかけられているんだ」と言う主旨の発言を見ました。簡単にいえば「一般企業で働けないような人が、福祉業界で働けている」と言うような内容です。
ハッキリ言います。それは絶対に違います。介護・福祉の仕事はそんなに単純なものじゃありませんし、そんなに簡単なものではありません。福祉従事者は一人ひとりが「プロ意識」を持って挑んでいる・・・はずなのですから。

そう、「プロ意識」を持っているはずなのに、こういった悲しい事件が起きてしまう。
その根底には何があるのか?技術の低下なのか、モチベーションなのか、それとも・・・待遇なのか?
調査するのは大いに結構です。しかしやっぱりこれだけは声を大にして言いたい。もっと福祉従事者の待遇を良くして欲しい。東京都の場合、福祉職に従事している人の給与は「一般行政職」の給与表を用いて支払われているが、福祉職にはレッキとした「福祉」というアイデンティティが存在している。だから福祉職は「一般職」ではなく「福祉職」なのだから、それに見合った待遇の支援をして欲しい・・・ものです。

郵政民営化は結構ですが、福祉のことはいつも端っこに追いやられてしまっている様に感じるのは、私だけでしょうか・・・

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