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2006.06.24

コトバ★「福祉施設その4」

今回のコトバは「福祉施設」の第4弾です。今回は「海☆日記」の海さんからのトラックバックを受けての内容です。

一番最初にコトバで「福祉施設」を取り上げたのは去年の2月のことで、石川県でのグループホーム被虐事件でのことをテーマに取り上げました。また今年3月に取り上げた「福祉施設その3」でも福祉労働の現状を取り上げました。
この2つの問題に共通すること、それは労働者の就労環境のことです。

以前の「入所」の記事でも取り上げたように、入所型施設の場合は基本的に利用者にとってはそこは「生活の場」であるため、日常どおりの生活を送るように支援しなければなりません。しかし「物言う親族」である自分はこのときに「あること」で、ちょっとキツめの口調で言ってしまいました。そのことは人として生活する上で基本的なことであり、当たり前のことを当たり前に言っただけのことです。そのことを、高齢者施設で勤務されている海さんは「同業者」として、同じ観点で取り上げてくれました。

入所の施設で働いている方、利用者様は夜間寝巻きに着替えていますか?
ほとんどの施設では寝巻きに着替えているとは思いますが・・・。(中略)

自分が生活するとしたらそれが普通のパターンですよね。
でも時間短縮のためと思うと、実際トイレまでパジャマをもっていって着替えをしている。夕食後から消灯まで約1時間半かかります。
はっきりいって施設内の他のユニットより時間がかかってます。時間短縮のために知恵をだしあったこともあった。夕食前にパジャマに着替える案もあった。
けれど、自分で着替えてしまうならまだしも、夕食の時にパジャマって変だし、それを職員の方からすることはできないという思いは皆一致していました。

それから朝の着替え(パジャマ→洋服。)5時ごろ最後の排泄ケアではオムツ交換と一緒に下のパジャマを洋服のズボンに変えるのは基本ですよね!???
中には5時にパジャマを全部交換してもう一度寝ていただくという施設も聞いた事があります。寝たまま着替えるのかは分かりませんが、本人には気の毒だし職員だって大変そう。

このネタを書いたのはMitakeの小箱のブログで取り上げてた特養の記事のことがあったからです。この記事を見た時、こんな施設もあるんだと思うと同時にどこの施設も四苦八苦しているのね・・・・と感じられずにはいられませんでした。

でもやっぱり当たり前のことは当たり前にやる。それを働いている側の人たちも当然だと思って、もっとはっきりいっていかなければ介護の質全体はあがっていかないと思う。自分もちゃんと良いケアを実践、意見できるようにしようと改めて思ったのでした。
(「海☆日記:パジャマ」より引用)

自分でも職員の方に正論を言っていて、正直「申し訳ないなぁ・・・」と思う一方で、「やっぱり当たり前のことはやろうよ」と言う思いでした。これは通所施設・入所施設、分野(高齢者、障害者、児童など)を問わず言えることであり、「高齢者でほぼ寝たきりだから・・・」とか「障害者だから仕方ないや・・・」と言うことで済まされる問題ではありません。

ただし、だからと言って「全部普通どおりにやれ!」と言っているわけではありません。
以前にも何かの記事で書いたような気がしますが、「施設を利用する」と言うことは、施設を利用しなければ日常生活上において何らかの支障があるから利用しているはずです。だから、施設を利用している以上は健康な人のように何でも自由自在にできるわけではないことは十分に承知しています。

何が必要なのか、その「必要とするところ」を援助するのが、福祉施設職員の役割なのではないか、と思います。
このblogでも常に「福祉観」として主張している「より良く生きる」こと、これが支援の本質なのではないか、と考えています。どうしても「あれやらなきゃいけない、これやらなきゃいけない」と時間と効率に追われて仕事をしているように感じるのですが、それよりももっと大切なことがあるんじゃないか、と感じています。

それは「余裕」ということ。
自分は今求職活動中ですが、求職活動を通じて感じていることは「今度は余裕を持って支援できる仕事に就きたいなぁ・・・」と言うことでした。最初の知的障害者授産施設では授産作業の効率性や成果を出すために、時には叱ったりしたこともありました。そして次の知的障害者デイサービスでは「障害を持ちながらも、自分でできることはやってみる」と言うことを感じました。しかし2つの施設で感じなかったこと、それは「余裕」と言う言葉。日々の業務に追われるがために、利用者の真意まで深められたかが判断できなかった。でもデイサービスで働いていたある日、常勤の職員さんから「Mitakeさんは楽しみながらやってるから、いいよね。そういうの、今までなかったから」と言う一言を聞いた。その時は「そっかぁ・・・」と軽く流していたが、最近になってその言葉を少し大切に受け止めるようになってきた。

「楽しみながら仕事をする」と言うことで、必要な条件は何か?
やっぱり「心の余裕」がなければ楽しむこともできないし、時間や効率を優先した支援になってしまう。でも時間や効率を優先する支援は、本当の意味で「利用者にとっての支援」になっているのであろうか?そのことを考えた時、やっぱり「余裕を持ってできる仕事」につくことが、自分が望む現場の仕事なのかなぁ・・・と感じるようになりました。

なんだか今日はまとまりのないコトバになってしまいましたが・・・
福祉施設の職員の皆さん、もっと「ゆとり」をもった支援をしましょう!そして、いつも心には「余裕」を持ちましょう!

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