世間的にはGW終盤。
GW中は特に予定はなかったのですが、なんだかんだ言いながらGW中はほとんど外出しっぱなしの状態でした。
と言うわけで、土曜日恒例の「コトバ」も今回はGW中と言うことで今回はお休みです。
もっとも、ここ最近は土曜日にコトバを書くのが大変になってきているのは事実なのです。
と言うのも、今週はGWだったため休みが多かったですが、普通の週で考えれば大抵の人は土日が仕事休み。なので外出・・・となると、土日になるわけです。休みになれば行く場所、それが「祖母の病院」となるわけです。うち以外にも親戚はいるのですが、基本スタイルとしては土曜日にうちが、日曜日に他の親戚が行くという形ができているので、土曜日は特別なことがない限り病院に行って祖母への働きかけを行っている状態です。
さてその祖母ですが、入院当初に比べたらだいぶADLも回復してきました。
一時は「もうダメなのかな・・・」と思ってしまいましたが、今では発語も出るようになり、時には表情で感情を示したりするなど、以前に比べたらだいぶよくなってきています。しかしその一方で機能回復があまり期待できない部分があるのも事実。例えば食事・・・今までなら普通の食事ができたものが、今となっては「嚥下食」となってしまい、食事形態について特に配慮を要する状態。あと移動・・・入院前は危なげながらもあることができたが、今は完全に独歩は不可能。辛うじて介助して起立することはできるものの、介助つきの独歩は自分がやったことがないため、さすがにそれは怖くできない状態。一応ナースからは「介助で独歩浴している」と聞くものの、どの程度の「独歩」なのかがわからない状態。結局移動手段は「車椅子」になるため、移動に関して制限がかかっているのは事実。さらに車椅子に乗っても「足漕ぎ」(足を動かして、前進・後退をする)ができない状態。面会に行ったときに「日常生活でのリハビリテーション」として簡単なトレーニングや足漕ぎを意識した移動の働きかけを行うが、やっぱり足はついてこず、どうしても「手すりを頼りにした移動」に留まってしまう。だから「独歩可能」と言われても「???」と感じてしまうのが事実。ただ、親族がいなければいないなりに自分で動いているのも事実らしい。
ただし、祖母の場合はうちが面会に行くことに関しては「モチベーション」を持っているらしい。
と言うのは、うちが面会に行くと「動ける」と言うことがあるみたい。入院当初・そして介護病棟移動当初は車椅子への移乗に関してはナース・ワーカーにお願いをしていた。しかし徐々にわざわざ移乗をお願いしに行くのが面倒になり、自分が移乗をすることに。すると病院の人がいなくても「ベッドから出られる」と言うことになるため、自分が行くと必然的に「外に行く」というジェスチャーを示すようになった。当然移動の時も「リハビリテーション」と捉えているため、可能な限り自分で動いてもらって、限界と思われるところになった時点で介助をする・・・と言うのがうちのパターン。まぁ「限界」があるのはどうしても体力的に低下している部分もあるし、「親族」からくるお互いの「甘え・甘さ」があるのだと思う。その点については、食事介助についても同じ。
やっぱりうちが面会に行くと、積極的に「経口摂取」ができるように心がけている。
最初のうちはアイソを全介助で飲ませていたが、そのうちアイソだけではなくプリンを介助して食べさせるようになり、その量を段々と増やしていった。ただ、どんな場面でも「アイソ」だけは欠かさずに摂取を働きかけており、「水分を摂る」と言うことに関してはかなり意識的に行っている。そのうち、今までアイソを介助で飲ませていたものをコップに移して自分で飲んでもらうようになり、しっかりと飲めるようになった。そして今日、新たに「介助無しで食べる」ことにもチャレンジ。
移動前に「お腹痛いんだよ」と言っていたが、ワーカーに確認すると便に異変はないとのこと。たぶん下剤の効きすぎであると判断し、そのまま下へ。そして祖母への働きかけその1。
「お腹痛いんじゃ、食べられないね。でもこれもってきたんだぁ。どうする、食べる?」
と見せたのは、バナナプリン。病院のおやつも出るけど、どうも病院のおやつはあまり好みではないみたい。ゼリー類やフルーチェなどが出るが、基本的にヨーグルト類などの乳製品はあまり好まない祖母。甘いものを好むため、基本的にはプリンをいつも用意していた。しかし今日は見た瞬間、首を横に振って食べないとの表現。そこで働きかけその2.
「じゃ、こういうのもあるんだけど・・・どう?食べる?」
と言って取り出したのは、桃味の寒天ジュレ。果肉も入っていたけど、これは事前に試食済みで、この程度の硬さならしっかりと咀しゃく運動を行うことによって十分に食べられる範囲内。なので「これなら食べられる」と思って準備。そしてそれを見せると、手にとってまじまじと観察・・・そして「これ。」と指を指して食べる意思を見せた。
食べる意思を見せた・・・と言うことで出てきたのが、介助皿。
今までは全部自分が介助していたが、今回からは「可能な限り、自分で挑戦して欲しい」との考えから介助皿を用意。そしてゼリーの形を崩すことなく介助皿に移し、いざ摂取。すると・・・いきなり形崩壊・・・(笑)ただ、自分で食べようとする意思はしっかり見せて、果肉らしいものを見つけるとそれをちょっと手助けを受けながらも口に運び、一生懸命食べていた。もちろん果肉の場合はちょっと注意が必要だから「じゃ、よくモグモグして」と声かけをして、咀しゃくを促す働きかけをする。そして嚥下が完了したら、水分補給。(モグモグと言う表現はちょっと幼いからあまり適切とはいえないけど・・・嚥下完了後の水分補給は、固形物を確実に胃に落とすため。普段からほとんど歯ごたえのない嚥下食を食べている祖母にとっては、当然腸や食堂などの「蠕動運動」が低下しているのは事実。そこで「水分」を与えることによって弱った蠕動運動の補助的役割、いわば「押し流し」の作用を期待するため、固形物摂取のあとは水分補給をして誤嚥・停留を防ぐようにしているのです。)
こうして働きかけること、数分・・・今までの情報では「4・5口つけて、自分では食べなくなってしまう」と言うことであったが、今日の様子を見る限りでは、4・5口どころか、かなり長い間自分で食べようとしていた。そしていよいよ・・・となって「疲れた」とのことで、今日は母が介助。
このことからわかったことは、「嚥下食」は自分の口に合わないからすぐにやめてしまうけど、今回のように「自分の好きなもの」だと一生懸命食べようとする、つまり「自分で食べる能力はあるけれど、気持ち次第で変わってしまう」ということ。だから「食事介助」について要介護認定を受けることになると、自分の好きなものを食べている時は「一部介助」で済むけれど、普段の食事(嚥下食)になると「一部介助&全介助」と言う形になるだろう。ただ、結果的には「日常生活の行為」として考えた場合は後者で判断するのが自然であるため、能力があるにもかかわらず結果的には「全介助」と言う形になるのであろう。
まぁこんなことをやっているので、土曜日は結構バタバタしているのです。そして時にはガッカリすることも。
今日も病室に戻り、自分で食べたゼリーの話をする。「今日、何味のゼリーを食べたっけ?」と聞くと、少し考えて出た答えが・・・
「メロン」
ありゃ・・・メロンになっちゃいましたか・・・
食べる前に「桃だよ」と言って、さらには「美味しい」と言って食べていたのに、メロンですか・・・そのため「あーそっか、メロンだったか。じゃ今度は桃を持ってくるね」と一応は本人の中でのつじつまを合わせて帰ることに。まぁもっとも入院中に認知症が以前に比べて進んでいる部分もあるから、こう言うことがあっても当然だし、仕方がないことなんだけどね・・・
と言うことで、今日は「コトバ」の代わりに「普段の土曜日」についてご紹介しました。
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