毎日の生活=リハビリテーション
昨日はダラダラと夜を過ごしてしまい、就寝は3時。その割には起床は11時半。
まぁこの時間を「早い」と見るか「遅い」と見るかは人それぞれだと思うけど、ただこんな生活を続けていてはいけないなぁ・・・と感じているの事実。
いや、毎日こんな生活をするつもりはありませんので・・・心がけだけは「規則正しく」を考えているので・・・(^^ゞ
ただ、きっと何も考えていなかったら11時半には起きなかっただろう。
元々昨日の時点で「明日は病院に行こう」と考えていたので、結果的にその意識が働いて起きたのだと思う。そしてお昼を食べて、祖母の病院へ。
で、行ってみると・・・不在。「食堂かなぁ・・・」と思っている見ると、これまた不在。「ん?何かあるのか?」と思い母がナースに聞くと「お風呂に入っています」とのこと。あれ・・・普通なら土曜日が入浴の日だったと思うのに、どうして日曜日に入浴をしているのだろう・・・とちょっと疑問符。まぁ別に色々と都合があったのかもしれないし、昨日がちょうど「年度初め」と言うのもあったからかもしれない。どっちにしても、ちゃんとやってもらえているのであれば、それはそれで別に構わないこと。お風呂から出てくるまで、病室で色々と準備をすることに。そしてしばらくするとワーカーの人が「お風呂から出て、食堂にいますよ」との案内が。食堂に行くと、祖母が車椅子に座っていた。(でも正直、髪の毛が少し濡れていたから、もう少し乾かしてからにして欲しいなぁ・・・と思ったのは事実。)正直今日お風呂に入っているとは思っていなかったから、ちょっと当初の計画が崩れちゃったのは事実。お風呂に入ることは結構体力がいることであり、お風呂に入ったことがわかった以上は、あまり無理はできない。だから今日は何にもやらないつもり・・・だった。ところが、病室に戻って色々と話をしてみると、「やる」とのこと。そしてその様子を見ていて思ったこと・・・思ったよりも、食いついているな、ということ。
何をやったのか?それは「塗り絵」。
昨日買物に行ったときに本屋で「脳を鍛える」と題して脳活性化のための本のコーナーが作られていた。その中に「大人の塗り絵」と言うものがあって、下絵が書いてありそれに色をつけていく・・・と言う、非常に簡単なものであった。これを見た瞬間「もしかして、使えるかな?」とすぐに思い、母と内容を相談して、1冊の下絵を購入。そして自宅の複合機でコピー&拡大をして、病院に持って行くことに。今回のお題は「チューリップ」。
お風呂に入っている時に「見本絵がなかったなぁ・・・」と思い、スペアの下絵を使って即興で色付けをして、祖母に色付けした絵を見せると「チューリップ」とちゃんと答えた。そのあとに色付けをしていない、下絵だけの絵を見せるとそれもしっかりと「チューリップ」と答えた。で「お風呂に入った」と言うことだったのでやらないつもりだったが念のために「やってみる?」と聞くと「うん」との答え。ならば・・・と思い、無理のない範囲でやってみることに。すると、お風呂に入った後にもかかわらず、熱心に取り組んでいる様子があった、また下絵の線もしっかり確認できているみたいで、線に沿って縁の部分を丁寧に塗っていた。「あまり興味を示さないかなぁ・・・」と思ったけど、想像以上に関心を持ってもらえたみたいで、「今はこれしかないけど、家にはまだたくさんあるから、あればやる?」と聞くと「うん」とのこと。自分が思っていたよりも塗り絵の反応が良くて、思わぬ収穫だった。
別に脳を活性化させるために塗り絵をやろうと思ったわけじゃない。「アクティビティ」の考えがすべてにある。
「アクティビティ」の基本概念は「日常のレクリエーション」と「非日常のレクリエーション」であり、前者が食事や入浴などを、後者が一般的に言う「レクリエーション」や「創作活動」のことを指す。今回の場合は「中間的な立場」からのアプローチを行った。以前にも触れたように、自分が祖母の病院に行くと必ずベッドサイドでのリハビリを行う。もちろん自分はリハビリの専門家ではないから専門的なことはできないけど、日常生活の中でできるリハビリテーションはたくさんある。手を上げたり足踏みをしたりなど、普通に体を動かすこと自体が「リハビリテーション」につながる、と考えている。だから自分は面会に行くと必ず「ハイタッチ・足踏み・キック」をやっている。で、今回の塗り絵も、全く同じ発想から。どうしてこう思うようになったのか・・・と言う詳細はこっちに書いてあるので割愛するが、毎回面会に行って同じことをしてもマンネリになってしまう・・・と感じていたのは事実。で、誰も面会に来ない日は退屈な日々を送っているのかなぁ・・・と感じている部分もある。そういった意味で「1人でも取り組めるもの」として、日常の生活に刺激を与えるものとして選んだのが、この塗り絵。結果的に今回「塗り絵」に取り組んでもらえることで「毎日の生活の変化」を与えることができたのと同時に、塗り絵の本来の趣旨である「脳の活性化」にもつながるし、自分で塗る色を選んで若干麻痺の残る利き手を使って色鉛筆を握ることによって、「塗り絵」という行為そのものがリハビリになっている部分もある。つまり「創作活動」と言う「非日常のレクリエーション」を取り入れながらも「毎日の生活の中でのリハビリテーション」という「日常のレクリエーション」の要素も含まれているため、「中間的なリハビリテーション」であると考えている。
一時期RHの専門家としてOTになろうと思った時期もあった。
ただ、OTになろうと思う以前からも「毎日の生活の中でのことすべてが、リハビリテーションになる」と言う考え方は常に持っていたので、この発想はRH専門家としての考えではなく「福祉従事者」としての考えである。特別な機械を使わず、いかに身の回りのもので身体機能を維持・向上させるかが本筋ではないか、と考えている。そういった意味で「塗り絵」は特別な道具は必要としないし、特別の場所に行ってやる必要もない。すぐにでき、どこでもできるもの。そういった意味では「毎日の生活」の一部として取り入れることはできると思う。
別に特別にRHのメニューを組んでくれ、とは言わないけど、でも毎日のちょっとした働きかけで「関係形成」を含めたRHはできるはず。それも、別に専門家でなくてもできるRHはたくさんあるはず。もしかしたら病院にとっては自分は「うっとうしい存在」と思われているかもしれないけど、もしそう思うのであれば、もっと色々と取り組んで欲しい・・・と言うのが本音。毎日の生活をいかに充実して生活していくことが腿節であるかと言うことを重視したいから行っているだけのことであり、現状ではそれができていないと思うから、自分がやっているだけのことである。
« コトバ★「社会福祉士その4」 | トップページ | 「変わるもの」と「変わらないもの」 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント