コトバ★「福祉施設その3」
今日のコトバは「福祉施設」の第3弾。と言っても、実は「第2弾」はやっていないのです。
と言うのは、以前2日連続で「コトバ」として福祉施設を取り上げているので、そのときは「福祉施設(続き)」として書いていました。ですから「第2弾」ではないものの、「福祉施設」として取り上げるのは3回目なので、今回は「第3弾」と言うことにします。
さて、前回「福祉施設」として取り上げた時は石川県のグループホーム内での虐待致死事件について取り上げました。そのときは、福祉施設に勤務している人の待遇に絡めて話しましたが、その「待遇」の問題が今回、実態として明らかになりました。
NEWS@nifty「介護労働者の離職率21%、3年未満が8割も」(読売新聞)
介護労働者の年間離職率が21%に上り、全産業の平均(16%)に比べて高いことが、厚生労働省の関連団体「介護労働安定センター」の調査で、9日わかった。
同省は、入浴の介助や夜間勤務など、肉体的負担が大きいことが主な理由と見ている。
調査は、2003年12月から1年間、介護労働者約1万5000人について、事業所を対象に実施。施設などで正社員として働く介護労働者の16・8%、非正社員だと23%が離職したことが分かった。離職率は、他業種と比べると、飲食店・宿泊業(33・3%)よりは低いが、たとえ正社員でも、非正社員を含む建設業全体(13・9%)などに比べて高かった。
このほか、離職者の勤続年数は、1年未満が46・5%、1~2年未満が21・7%、2~3年未満が12・8%で、約8割が3年未満で離職している実態も判明した。
調査結果を受け、厚労省は来年度、介護労働者の雇用管理改善に乗り出す方針を決めた。具体的には、医師による健康相談や、雇用管理改善費用の助成などを行う予定。
3年・・・ここが1つのポイントになっているみたいです。ちなみに自分の場合は通所施設で、介護業務は今の職場になってやっているので、恐らくこの調査範囲には含まれていないと思いますが、結果的にはこの統計に自分も「合致」しているのではないか、と思います。前の職場が1年11ヶ月、そして今の職場が契約終了で1年と言う短い期間で退職しており、自分も「約8割が3年未満で離職」に含まれているといえるでしょう。まぁ自分の場合は一応それなりの理由があってことだったのですが、病気のこともあり結果的にはその理由が空虚なものになってしまいましたが・・・
しかしながら、やはり「待遇」の面に関しては、見直していただきたい・・・と思いますね。
厚生労働省は「肉体的負担」を大きな理由に挙げています。たしかに介護業務をするに当たって「肉体的負担」は否定できません。まだ若いうちであり、なおかつ介護する相手が軽い方であれば「負担」と言ってもそれほど苦労はしませんが、自分より重い方を介助する場合、特にトランス(移乗)の際の負担は非常に大きいものと思います。事実、自分より軽い利用者あっても辛いことは多いです。70キロ近い利用者を1人でトランスするのは、非常に骨の折れる作業です。いくらボディメカニクスを用いたとしても、それには限界があります。
これだけの肉体労働をしながらも、待遇は決していいものではありません。具体的な数字は出せませんが、少なくとも、いわゆる日本人の「平均年収」には遠く及ばないのではないか、と思います。ちなみに、現在の自分の平均月収(知障デイサービス、パート、介護など)は週35時間労働で手取り約14万円。前職の平均月収(知障授産施設、正規、生活支援など)は週40時間労働+時間外2.5時間で手取り収入約18万円。安いです。きっと同世代の人に比べたらだいぶ年収は低いと思います。
まぁ「給料が安い」と言うのは承知のうえで今の仕事をやっているので、多少は割り切ってしまっている部分もありますが。やはり「生活基盤」となる収入源がしっかりせず、一方で仕事の内容はハード・・・と言った「割に合わない部分」があるのも事実です。もう少し、福祉施設で働いている人の労働待遇をあげて欲しい・・・と感じています。
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