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2006.03.04

コトバ★「障害者自立支援法その11」

これまで10回にわたって「コトバ」で取り上げてきた「障害者自立支援法」。今日は第11回目です。
まだ説明をしていない部分もあるのですが、今回はちょっと説明の方をお休みして、別の方向から行きたいと思います。

障害者自立支援法が成立したのは去年の11月のこと。本来であればもっと早く成立し、そして今頃は障害者自立支援法で制度が運営されるはずでした。しかし例の「郵政解散」によって障害者自立支援法も廃案となり、先の特別国会にて障害者自立支援法が可決・成立した背景があります。そのため障害者自立支援法に関して当事者が置き去りになったままの状態が続いており、昨年末に厚生労働省が全国社会福祉協議会と共同で障害者自立支援法のパンフレットを作成し、各自治体に配布するようになりました。

それを受けて、各自治体でも「障害者自立支援法」の説明会が行われています。そして施行1ヶ月前になった今日、ようやく私の住む自治体でも障害者自立支援法の説明会が行われました。私が勤務している自治体では既に2月に実施されていましたが、時間的な都合でそっちの説明会には参加できませんでした。なので今回は自分の住んでいる自治体の説明会に参加することにしました。もちろん、福祉従事者としてだけではなく「障害者を身内にもつ者」としても参加してきました。今回は、その説明会のことについて書きたいと思います。

と言っても・・・結論から言ってしまえば、冒頭の挨拶から市の説明は「降参」状態でした。
いきなり「ようやく最近になって自治体の方に情報が降りてきて、私たちもどうしていいことやら・・・」と、いきなり白旗を振っている状態。正直今回の説明会に参加して、思いっきり会場内を荒らしてやろう、と思ったのですが、いきなりの白旗に、こっちもやる気が失せてしまいました・・・まぁ説明の内容に関しては今までこのblogで取り上げてきたことをそっくりそのまま説明しただけのことです。別に新しいことについて触れられることもありませんでした。で、質疑の時もほとんど会場からは手が上がらない状態。ある程度空気が温まったら質問しようかなぁ・・・と思っていたのですが、その気配が感じられなかったので、仕方なく温まらないまま質問をすることにしました。
以下、自分と役所の答えです。


Mitake:自立支援医療制度に関してだが、この制度は国制度である。これ以外に現在、東京都独自で行っているマル障(東京都身体障害者医療費助成制度)やマル都(東京都難病医療費等助成制度)があると思うが、今回の自立支援医療が実施されても、マル障やマル都の方が優先されると考えてよいのか?
回答(市):そのように考えてもらって構わない。

Mitake:利用手続きの際の「介護等給付」に関して、障害程度区分を「区分1」から「区分6」に認定するとあるが、この認定と利用者負担に関しては何か関係はあるのか?
回答(市):利用者負担には影響はない。ただし、サービス利用をする際に一定の基準・尺度として障害程度区分が用いられる可能性はある。

Mitake:現在施設サービスとして位置づけられている「福祉工場」は労働基準法が適用されるが、今回の制度移行に伴い、労働基準法などとの関係を踏まえ、どのように扱われるのか?
回答(市):労働基準法による「最低賃金の保障」などご指摘の通りだが、新制度では「就労移行支援」に組み込まれるものと考えている。

Mitake:「自立支援給付」(介護給付・訓練等給付・自立支援医療・補装具)に関しては国制度において実施されるが「地域生活支援事業」に関しては市町村の裁量で行われる事になっている。現在市には知的障害者デイサービス・身体障害者デイサービスなどの事業があるが、今後このような事業やガイドヘルプなどの支援に関して、現在の時点で市は「地域生活支援事業」に関してどのような計画を持っているのか?
回答(市):デイサービスに関して、新制度で制度化されているのは児童のみであり、身体・知的は含まれていないのは確かである。そのため身体・知的のデイサービスに関しては「地域活動支援センター」の形で提供する予定である。またサービスの給付水準に関しても新制度に移行後も従来と同水準でのサービス提供を予定されている。ただし「地域生活支援事業」の財源は「一般財源」から賄われることになるため、国から支給される補助金の額によっては規模の縮小も否定できない。ただ、現在の時点では同水準を維持する方向で考えている。


うーん、とりあえず今回質問したのは4つ。うち、直接関わってくるのは最初の質問だけ。あとは「潰し」みたいなもの。って言うか、ぶっちゃけ説明会に来ていた人のうち、ほとんどの人は「わからない」と言うのが感想だと思う。今回は「あんたも当事者なんだから・・・」と母親を同席させての参加だったが、本人に「内容、わかった?」と聞くと「全然!(わからない)」との答え。そりゃそうだ、現場の人間も混乱しているのだから、当事者はもっとわからないだろう。事実、周りからは「何を質問していいのかわからない」と言う声もあった。つまり「わからないところがわからない」と言う状態であり、結果として「わからないから質問できない」と言う状態だったのが、今回の説明会。予定では「訓練等給付の『一定期間』って、どれくらいの期間?」とか「法外施設はどのように扱われるの?」とか「訓練等給付の個別支援計画や評価はどこが担当するの?」とか・・・などなど、突っこんでみたいことは色々あった。ただ自分だけが質問しては周りで質問したい人の支障になりかねないかな・・・と思い、ある程度のところで切り上げてしまったけど、一番核心を突く質問は「なぜ施行1ヶ月前と言う差し迫った時期に、今頃こんな説明会を開くのか?」と言うのをぶつけたかった。しかし冒頭の挨拶で「白旗宣言」をされてしまったため、結局この質問をぶつけても返ってくる答えは大体想定できる。なので、結局この部分は質問をしなかった。そして・・・周囲からは大した質問もなく、そのまま終了。自分が働いている自治体の説明会では結構荒れたみたいだったけど、うちの自治体はほとんど荒れなかった。うーん、こんなことなら、もっと荒らして帰って来ればよかったかなぁ・・・と思っている自分もいたりして・・・(^^ゞ
今回は「障害者自立支援法」の番外編でした。

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