今に始まった問題では・・・
たまたま色んなblogやHPをネットサーフィンしていたら「つながるテレビ@ヒューマン」のblogに出くわした。その中で「ともこ通信Vol.9 ~「苦情急増」編~」として身体障害者用の駐車場に関しての記事が書かれてあった。
自分は番組の内容を見ていないので、何ともいえないが、この件については自分のblogでも何度となく叫んできた。特に毎週土曜に書いている「コトバ」では第1回目の題材として「身障者ステッカー」として、いわゆる「車椅子マーク」について取り上げた。また法的効力を有するものとして「駐車禁止規制除外標章」についても触れました。ただし「当事者」(と言っても、私ではなく母親が当事者であり、私は「介護運転者」の立場ですが・・・)の立場から言わせてもらうと、身障者マークにしろ駐車禁止規制除外標章にしろ、その「恩恵」と言うのはほとんど受けていないのが実態です。いくら公安委員会から「駐車禁止規制除外標章」を交付されているからと言って、やたらどこにでもとめているわけではありません。ハッキリ言って、標章を持っているからと言って都会のど真ん中の幹線道路で標章を理由に駐車しようとは思いません・・・いや、逆に駐車できません。そんなことをしたら、余計に「円滑な交通」を妨げる原因になりますから・・・だれも見得を切って駐車禁止規制除外標章を使う人なんていません。実際問題、一般道路で「駐車禁止規制除外標章」を表示して駐車している車を皆さんは見たことがあるでしょうか?私、ありません。
またこのblogの中で
「良識にまかせておく時代は終わったんじゃないの」
とか
「日本でも規制を取り入れる必要はあると思うが、それだけでは駄目。やはりモラルの問題は大きい。規制と同時にモラルを向上させていく活動をしていかなければ意味が無い」
とかの意見が書かれていました。識者の方は駐車違反の取締りが民間委託になることを知った上で発言をしているのかはわかりませんが、現在警察が行っている取締りですらも「駐車禁止規制除外標章」の存在が現場の警察官ですら認識されていない現状がある中で、規制とか良識とか言っている状態ではないように感じるのは、私だけでしょうか?
結局、標章が使われる場所・・・と言ったら、身障者用の駐車場に止める時に標章をダッシュボード上に掲示するしかないのです。しかも私の母の場合は「内臓疾患」であるため、外見的には全く障害があるようには見えない状態。だからいくら標章を掲示しても身障者用の駐車場に止めようとすると警備員からはクレームを受けますし、一般の人からは「なんで???」といったような眼差しが向けられます。標章や身障者マークを見せても身障者用駐車場に誘導されないこともしばしばであり、まだまだ日本は「バリアフリー」「ノーマライゼーション」の考えとは縁どおり国なのかな・・・と感じることもあります。
もちろん、身障者ではなくとも「身障者用駐車場」が必要な人のケースもあります。
以前私と私の母(身体障害者)、そして祖母と一緒にデパートに出かけたことがあります。その時、駐車場は渋滞していて、なかなか車を駐車場に止めることはできませんでした。そしてようやくのこと、駐車。しかしデパートからは遠く離れており、母親とともに祖母にとっては駐車場からデパートまでは結構長い道のり。
それを見た現場の警備員さんからは「申し訳ございません。そのような事情があれば、次回から申し出ていただければ身障者用の駐車場をご案内しますから」との一言が。きっと警備員さんにとっては「障害を持つ母」よりも「高齢の祖母」の方に目が行って、そのような一言を言ったのだろう。だから一概に身障者用駐車場に「身障者以外は止めちゃいけない」とは言いません。ただ、身障者駐車場を設ける場所に関しては、しっかりと現場の係員が立って管理するなどの対応が必要だと思います。また仮に身障者ではなくとも、高齢者や知的障害など現状から判断して「身障者用駐車場利用が適当」と判断できるケースに関しては「許可証」みたいなものを用意して、「駐車確認を受けた車」であることを外にも見えるようにするのも、1つの方法ではないかと思います。
当事者の意見として、一石を投げさせていただきました。
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