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思ひ出アルバム

  • 卒業式が終わって・・・
    以前HPで行っていた「todya's photo」の写真や「御岳写真館」で使用していた写真を再び復活させるべく、「思ひ出アルバム」として随時更新していきたいと思います。また最近の写真でも「思ひ出」となるものについては、ここに納められていくことになるでしょう。

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2006.02.13

やるべきことは、やろうよ。

昨日の「口腔清拭」のネタから。昨日はこれをメインに取り上げようかなぁ・・・と思ったけど、今日にずらしちゃいました。

前々から祖母の「口臭」は気になっており、「まぁ加齢によって発生することも考えられるし・・・」と最初のうちは軽く考えていた。ところが昨日、病院を後にしようと祖母をベッドへトランスしようと思い、祖母の顔を見た瞬間、「ゲッ!」と驚くとともに、愕然とした。下の歯に、ぎっしりとついた「歯垢」の存在・・・なんかの都合で磨けなかった・・・ということはあるかもしれないが、祖母の口の中を見て「こりゃ、1日2日やらなかったから着いている・・・という程度のものじゃないな・・・」と実感。もしかしたら、一般病棟から介護病棟に移ってきてから、満足な口腔清拭(歯磨き)を一度もやっていないんじゃないのかな・・・と思うくらいの状態だった。

もちろん親族としてとも感じているけど、職業柄この状態を放置することは自分にはできない。
そのため即、口腔清拭を実施することに。NrやCWに言ってやってもらうよりも、自分がやってしまったほうが早いと判断。嚥下に問題があるため「水分禁忌」を承知の上で、歯磨きを実施。

と言っても、道具がない・・・そのため、病院に併設されている売店で口腔清拭のスポンジを2本買うことに。通常なら1本で十分にできるのだが、祖母の口の中の状態を見る限りでは「1本じゃ足りないかも・・・」と買うときに感じ、最初は「1本」といったのは「あ、すみません、2本で。」といいなおして、スポンジを2本使うことに。スポンジを買ってきた後は水を用意。もちろんそのまま飲ませるわけには行かないし、ガーグルベースやシリンジがあるわけじゃないから、すすぎをすることはできない。そのためスポンジをこまめにきれいにして、なるべく汚れの取り残しをしないようにすることに。

そして、いざ開始・・・専門学校のヘルパー実習以来の「スポンジ口腔清拭」。
「水分禁忌」だけど、全く水気のない状態では使えないので、一度よくスポンジに水分を含ませた上で、改めてスポンジを絞って、祖母の口の中へ。すると・・・ピンク色のスポンジが見る見るうちに白く、黄色く変色していった。これすなわち、すべて「汚れ」である。汚れたスポンジを水の入った紙コップの中でゆすぐと・・・あっという間に水が濁った。これを何度か繰り返して、概ね80%程度の汚れを落とすことはできた。
あと、忘れることができないのが、舌。下もちゃんときれいにしておかないと「舌苔」が付着し、これが口臭の原因になる。もちろん祖母の舌にも舌苔が。「オェ、となるかもしれないけど、舌磨いていい?」と聞くと「ウン」と返事をしてくれたので、口をあけてもらってスポンジで舌を磨くことに。スポンジブラシのいい点は、舌苔の汚れがブラシに比べて負担なく取りやすいこと。たぶん普通の歯ブラシで下を磨くよりも、スポンジで取ってあげた方が負担は少ないと思う。案の定、実際にやってみたけど「オェ」となることはなかった。

そして最後に仕上げ。結局1本で足りたため、もう1本は「すすぎ」として使うことに。
また十分に水を含ませて、なるべく水気を切りつつも、本人にとって「快い」と思えるくらいの水気にして口の中を改めて磨く。こうして、応急的な口腔清拭が終了。ちなみに入院する前は自分が何の仕事をやっているのかをしっかりと理解していたが、最近は昨日のように記憶がチグハグしていることが多い。そのため「俺、今何の仕事をしている?」と聞くと、しばらく考えてから・・・「歯医者」との答え。
あぁ、そうね・・・今口腔清拭をやったから、歯医者だと思ったのね・・・(^^ゞ

それにしても、本来入院しているんだから、こう言うことは病院がちゃんとやるべきこと。
病院と言うか・・・病院であっても「介護保険法」に基づく「療養病棟」なのだから、「患者」と言うよりは「利用者」と言う視点のほうが必要。いわば祖母は「入所者」なんだから、入所者のケアをしっかりとやるのが、施設としての当然のこと。もちろん高齢者の現場がハードなのは十分に承知しているし、少ない人員の中で回さざるを得ないことはわかっている。それは同業者として十分に理解している。でもせめて「普通の人が生活の中でごく普通に行っていること」は、ちゃんとやろうよ・・・と思う。普通の人は食事をしたら歯を磨くだろう。いくら嚥下困難・水分禁忌であっても、口腔衛生はしっかりと保たなければいけない。口から摂食が困難な人でも口腔清拭は必ずやるのだから、もっとその部分を気を使って欲しい。悪いですが、自分は「物言う支援者」ですので・・・

うーん、何だかまとまりのない文章・・・もう一度、内容を整理して「コトバ」として取り上げましょう。

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コメント

最近私もすごく口腔ケアには疑問やら、大切さを痛感するので興味深かったです。

わたしの勤めている老健では3食口腔ケアしていますが、併設の病院は・・・。

ほんと口腔ケア怠ることによって嚥下や、発語、肺炎と色々体に関わりますからね。
ちとクレームものですねえ、その病院のケア・・・。

あ、実は一度クレームをつけているんです。
詳細は、以下のリンク(「Web diary」過去ログ)から。
http://mt-mitake.way-nifty.com/webdiary_log/2004/02/post_4138.html

大まかに言ってしまえば、祖母の枕元に「紙オムツ」が置いてあったこと。未使用だったのかもしれないけど、これは絶対にあってはいけないこと。その状態を見て驚いてしまった。「何で枕元にオムツがあるの?」とちょっと「ブチッ」となってしまったのは事実。ただ一応「社会人」なので穏便にナースセンターにはクレームをつけましたが、ちょっとナースの説明には解せない気持ちでした。なので、自宅に帰った後にメールで病院のほうにクレームを入れました。

その「クレーム」があったためか、退院するときにこんなことが・・・(笑)
http://mt-mitake.way-nifty.com/mitake/2004/05/post_21.html

そんなことがあったのですね。長いつきあいなんですね、その病院とは。。。

私も高齢者医療、介護に携わる端くれとして?気をつけていかなきゃなと思います。
当然のこと!ですけどね。

伝えた方が病院側にとっても今後プラスになるはずですし、親切なことをしましたね☆

「親切なこと」って言うよりは「職業柄」と言った方が正しいのかもしれないかな?口腔ケアに関しても今の施設(知障デイサービス)でも普通にやっていることだし、ごくごく「当たり前」のこと、いわゆる「日常のレクリエーション」として行うのが「ノーマル」なのかなぁ・・・って感じているんですよね。たとえ対象者(高齢者・障害者など)が違っても、支援の「本質」は変わらないような気がしますね。もちろんアプローチの方法は違ってくると思いますが、最終的に「やるべきこと」と言うのは、同じだと思いますね。
4月からは続けて障害者分野に進むか、あるいは別の分野(高齢者分野など)に進むか悩んでいるところですが、基本スタンスは変わらないかな・・・と思っています。自分の福祉観は「より良く生きる」がモットーですから、それに近づけるような支援をしていきたいと感じていますね。

そういえば全然関係ないことですけど・・・海さんの記事で「陳建一麻婆豆腐店」のことがリンクつきで書いてありましたけど・・・リンク先の近くの人なんですかぁ?(本当にドーデもいいことですけど・・・(^_^;)

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