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思ひ出アルバム

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    以前HPで行っていた「todya's photo」の写真や「御岳写真館」で使用していた写真を再び復活させるべく、「思ひ出アルバム」として随時更新していきたいと思います。また最近の写真でも「思ひ出」となるものについては、ここに納められていくことになるでしょう。

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2006.01.15

「孫」と「専門職」

昨日はコトバの日だったのでコトバをやったけど、コトバの影で難しい問題が。
それは祖母のこと。そう、このblogでも何度か取り上げている身内の問題。面白い話も書いたけど、現状は「面白い」とは言っていられない状態。

プライベートなことをわざわざ書く必要はないのだが、今までの一連の流れを振り返ると・・・
祖母が入院したのは、昨年の11月の始めのこと。「食事が取れない」との理由により、最初は「医療入院」の形で種々の検査をしていった。その間色々と祖母の情報も得ていた。ただ自分が一番驚いてしまったのは、「摂食」が全介助になってしまったこと。一度自分が食事の内容を見に行った時に、その内容に愕然としてしまった。「あれれ・・・婆ちゃん、ここまでレベルが落ちちゃったのか・・・」と食事を見ただけでわかってしまった。その後「今後どうしようか・・・」と言うことで、老健への見学にも同行。結局方向性が定まらないまま、「在宅での介護は無理」との判断から、12月半ばから「医療入院」から「介護療養」への移動となった。そして自宅復帰ができないまま、病院で年越し。今もなお介護病棟に入院中の祖母であります。

とはいえ、医療入院のときに比べたら、はるかに回復している兆しはあります。
当初は発語さえ困難な状態だったのが、今ではある程度の会話によるコミュニケーションが可能になっているし、ADLの部分でも向上が見られることも確認できている。ただ・・・この「微妙な回復」が、また問題でもある。

ADLの回復が見られるとは言え、独歩は不可能な状態。もちろん嚥下の部分についても問題があるため、水分補給はトロミアップでの水分補給か、水分補給用のゼリー(通称「アイソ」と略することが多い。「アイソ」とは「アイソトニック」の略)で対応の状態。食事の内容もたぶん流動食であろう。意識レベルが低かった時は面会に行っても「手も足も出ない状態」だったが、意識レベルが戻ってきている今の段階では、「早くここから出て行きたい」と言う気持ちの方が強いだろう。食事がそんなに美味しくないことも十分に承知しているし、水分補給もゼリー状のものを飲まされるのだから、「食事」と言う感じはないだろう。そして移動の問題・・・自分が面会に行くと、今では自らベッドから起き上がって「連れて行け」と言わんばかりに頑張る状態。最初のうちは病院の人に車椅子へのトランスをお願いしていたが、今では面倒なので、散歩の了解を得て自分がトランスしている。そのときは非常に協力的で、自分でスッと立って車椅子に座る。そして座りなおしもちゃんとしっかりやる。ところがベッドに戻るときになると、状況は一変。今度は「あたしゃ、動かないよ」と言わんばかりに、ベッドへの移動は非協力的。うちの親曰く「アンタがベッドに戻そうとすると、痛そうな顔をする」とのことで、このときだけはワーカーにトランスを依頼。ワーカー相手になると、スッと戻る・・・この辺が「身内」と「職員」の違いなんだろう。病院のワーカーからは「とてもやりやすい方。オムツ交換のときも自分でしっかりとヒップアップしてくれるから・・・」とのこと。ただ、その部分が逆にネックになっていることも事実。

「逆にネックになる」と言うこと・・・以前「御岳の山」の「現場実習」の「裏実習ノート」で「健康になることを好まないこともある」と書いたことがある。つまり「中途半端な状態での回復」によって「自分はできる」と言う思いと「実際はまだできない」との乖離感を認識できない状態が存在するため、一歩間違えれば大怪我をする可能性がある。今の祖母はまさにその状態で、面会に行くと必ずベッド柵が付けられている。恐らく「事故防止」のためであろう。

ところが今日、母の弟(叔父)が面会に行ったところ、散歩を要求することはなかったとのこと。
母の兄(伯父)が行っても、やっぱり車椅子への移動は要求しないとのこと。つまり、自分が面会に行くと「この子は散歩に連れて行ってくれる」と言う認識があり「この子なら、どこにでも連れて行ってもらえる」と言う認識を持っているから、自分の顔を見ると本能的にベッドから起き上がろうとしているのかもしれない。事実、入院する前は祖母を車に乗せて買物に連れて行ったりしていたし、祖母の「足」になっていたことも事実。なおかつ、自分が福祉の仕事についていることも知っている。今は「俺、何の仕事している?」と聞いても「パン屋」(兄貴の職業)と答えるが、それでも潜在的に「孫がやっていること」をインプットしているから、一連の行動になってしまうのだろう。

正直、できることなら何でもしてあげたい。今の状況は、決して祖母にとっては「好ましい」と言える環境ではないように思える。安全確保のために自由に行動することができず、また環境的にも飽きている部分があると思う。なおかつ、「何故私はここにいるんだ?」という「自尊心」の部分(他の人と一緒にされたくない)も影響していると思う。専門職としては、「本人意思の尊重」を重視してあげたい部分がある。しかし孫としては家庭の状況を考えれば、病院ないし施設にお願いせざるを得ない状態であることは否めない事実。非常に難しい状態なのです。一応母親は直接の「子」なので、母親を通じて色々とアドバイスをしていますが、母親も自分自身のこともあり、また直接うちが祖母の介護に携わっているわけではないので、あんまり言うことのできない「及び腰」状態になっていることも事実。「もし自分だったら・・・」と思うことはたくさんあるのですが、そのときに必ず現れてくるのが「孫」と言う立場。伯父さんから見れば「甥」の関係。その関係があるがゆえに、自分自身も「歯がゆい思い」をしているのも事実なのであります。

どうやら明日、何か動きがありそうなので、今後のことは明日次第、といったところでしょうか・・・

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