危機管理
今日は久しぶりにニュースから。
@niftyNEWS「長崎のグループホームで火災、6人死亡1人重体」
8日午前2時20分ごろ、長崎県O市I町、高齢者介護施設のグループホームから出火、鉄筋コンクリート平屋(一部木造)の同ホーム約280平方メートルを全焼し、焼け跡から入所者9人のうち5人が焼死体で見つかった。
残る4人は市内の病院に搬送されたが、一酸化炭素中毒で1人が死亡、1人はは意識不明の重体。2名はやけどなどで数週間の入院が必要という。
県警O署などの調べによると、居間や食事室付近の燃え方が特に激しく、火元とみられる。
施設はオール電化で、火の気が少なかった。施設内は禁煙だが、入所者の中には喫煙者がいて、施設長のAさん(38)が注意することもあったという。O消防署長は「たばこの火の不始末の可能性もある」と話しており、両署は出火原因を調べている。(読売新聞)※今回、記事の内容を一部改編しています。犯罪被害者のプライバシー保護のため、このblog上においては被害者の方のお名前及び関係者の方のお名前を伏せさせていただきました。(元記事には実名で書かれていますが、今回の記事には実名は直接関係ないと考え、このblogでは伏せています。)
難しいですねぇ・・・グループホームにおける「危機管理」の捉え方。
別の問題でグループホームの事件について取り上げたときも、「人員配置」の事に触れてしまいました。でも結局今回もネックになっているのは「人員配置」だったのかなぁ・・・という気が。たしかに法律が定める基準は満たしている。でも今回のような「非常事態」が発生した時に、1人の宿直者でどのように9名の利用者を避難させる事ができるのだろうか?仮に今回の出火原因が利用者側にあったとしても、緊急時には職員が対応しなければならない。結局今回は入所者全員が何らかの形で被害にあっていることになり、職員はすべてに手を回すことができなかった、としか言いようがないのだろう。もちろん「ラウンドの確認不足」も否めないのかもしれないけど、やっぱり「宿直1人」と言う体制は考えるべき問題だと思う。施設の大小・施設種別など関係なく、複数人数の宿直をするべきであろうと思う。でなければ、今回の事故が起きてしまった場合に「助かる命」も助からなくなってしまうから。どんなに「介護のプロ」でも、1人でできることには限界があるのだから。
何とも、痛ましい事件です・・・
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Mitakeさん、ご無沙汰しております。そして、あけましておめでとうございますm(__)m
久々に訪問させていただいたら、今日のブログ記事が被っておりましたので(汗)、トラックバックさせていただきました。
グループホームのニュース、ちょっとあの身代金目的の新生児誘拐事件の陰に隠れてしまっている感じですが、見逃せないですよねぇ・・・これから、施設勤務に携わる者として、ドキッとさせられるニュースでした。
MTTAKEさんは「緊急事態における職員が対応できる体制づくり」に言及なさってますね。確かに、今の認知症高齢者グループホームを考えた時に、人員配置的に火災が発生したときに、全員を非難させて・・・火を消し止めて・・・というのはかなりハードですよね。私が就職する法人(障害者)も、グループホームがいくつもありますが、やはり障害者関係のグループホームは大体5人くらいの入居者ですからね・・・
高齢者福祉でも「個室による個別ケアの重視」なんかが叫ばれていますけど、こういう事件が起きてしまうと「9人でも規模が大きいのかなぁ」とも思ってしまったり・・・ただ、対コスト面を考えた時に、もっと充実した人員配置OR 施設の小規模化ができるのか!?となると、またこれも難しい問題でしょうしねぇ・・・
・・・最後に私事、余談で申し訳ないのですが、ついに社会福祉士国家試験が、あと20日後に迫ってしまいました(^^;焦る気持ちもありますが、悔いのない様、やっていきたいと思っています(^^)
では、本年も宜しくお願いいたしますm(__)m
投稿: わん公 | 2006.01.09 22:52