休みのない現場
全く持って「年末年始」の実感が湧かない。「あぁ、テレビ番組がちょっと違うなぁ・・・」程度しか感じない。
今年は本当にいろんな意味で激しい1年だったし、年末年始の休暇はホントに正月前3日と正月3が日だけ。もう4日からは仕事が始まるわけだから、「正月休み」なんて感じは全然しない。
もちろん、部屋の掃除なんて、しているわけがない・・・(爆)
ただ少しだけ「年末年始シフト」を感じるのは、母の病院。年末年始は透析開始時間が通常より早まるため、それに合わせて迎えも早くなる。当然休みに入っているので、送りもする。そのときだけは「年末年始モード」になっている感じがあるかな・・・
でも一番「年末年始」を実感できない理由は、やっぱり自分の「仕事」にあるのかなぁ・・・と思う。
3年目を迎えた自分、今のところ自分が働いているのはすべて「通所」の施設。そのため交替勤務とか変則勤務、夜勤・宿直などと言った勤務体制は一度も経験していない。でももし自分が入所施設で勤務をしていたら、きっと今日も仕事をしていたかもしれないし、大晦日・正月など関係なく普通に仕事をしていたかもしれない。事実、自分の友人の多くは「正月関係なし」と言う友人が多いかもしれない。
それに比べたら、自分の勤務環境はまだマシな方。
入院している祖母の病院に行って、改めて「この現場は休みがないなぁ・・・」と実感。今日は母を病院に送った後に、今年最後の面会に。一般診療の病院であれば当然「年末年始の休診」はあるけど、入院患者のいる「病棟」に関しては、そういったものは一切関係なし。ただ体制が「年末年始シフト」なのか、若干配置体制が薄くなっているのかなぁ・・・と言うことは実感。
と言うのは、今まで祖母は「一般病棟」におり、医療保険としての入院をしていた。しかし今は「介護病棟」におり、介護保険としての「施設サービス」の一環として入院している。そのため一般病棟とは若干異なり、看護師よりも介護士(介護福祉士・ヘルパーなど)の配置を厚く採っている病棟になる。
つまり今の祖母は「病院に入院」と言うよりも「施設サービスの利用」と言った方が適切かもしれない。
だから余計に「病院」としての視点よりも「施設」として病院を見ている部分が自分の中にある。そう考えると、職種や対象者は違えど、広い意味では「同業者」として祖母の入院している病院を見てしまう部分がある。そのため職員の動きを見ていると「人手、薄いよなぁ・・・」とモロに感じてしまう。またクリスマス終わりのため、雰囲気を「クリスマス」から「お正月」に変えるのも、職員の仕事。人手が薄い中でそこまで対応する・・・その一方で利用者(入院患者)はロビーで「ボーッ」としている人がほとんど。もちろん祖母もその1人であり、今日の面会も「何かしらの働きかけを少しでもしておこう」との考えから行ったに過ぎないこと。だからもし今日、祖母の面会に行かなかったら・・・祖母はずーと「ボケェ~」とした感じで1日を過ごしていただろう。本音を言えば「もっと利用者に働きかけをしてよ!」と言いたいのだが、現状がわかっているが故に、「しょうがないのかなぁ・・・」と思ってしまう。きっと職員の中でも「できることなら・・・」と思っている人はいるかもしれないが、現状は日々の業務だけで精いっぱいの状態があるのかもしれないし、人手が割けない現状があるのだと思う。
福祉・医療の現場は本当に「休み」のない職場。もちろん休みは保証されているけど、当然休めばどっかでしわ寄せがある。そんなギリギリの状態でいつも仕事をしているのだと思います。自分も今はデイサービスの職場におり、休みたい部分があるのは山々だけど、保護者の「レスパイト」と言う部分を考えれば、ニーズがある以上はそれに対応しなければならないのだろうな・・・と考えながら、4日の仕事始めを迎えようとしているMitakeなのであります。
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