コトバ★「授産施設その2」
今回のコトバは「授産施設」の第2弾。このところこのblogに「授産施設」のキーワードでヒットしてくる方が多いみたいで、正直戸惑いがあるのも事実です。ただ、これだけ多くの人が「授産施設」を検索ワードにしていると言うことは、それなりのニーズが存在しているものと思います。ですから今回はそのニーズを反映するべく、「授産施設」の第2弾に踏み切りたいと思います。
授産施設の種別については前回の「コトバ★授産施設」にて述べたとおりです。
ですので今回は、授産施設の実際について述べたいと思います。
既にプロフィールにも書いてありますが、私の前の職場は「知的障害者授産施設」に勤務しておりました。「知的障害者授産施設」とは知的障害者福祉法に定められた施設で「18歳以上の知的障害者であつて雇用されることが困難なものを入所させて、自活に必要な訓練を行うとともに、職業を与えて自活させることを目的とする施設」と定義されています。具体的にどのようなことを行っていたかと言うと、大きく2つに分けられます。
1.作業支援
定義にもあるとおり、授産施設は「職業を与えて自活させることを目的」としている施設です。そのため、支援の中心になるのは「授産作業」となります。授産施設で行われる内容は施設によってさまざまであり、利用者の障害特性に合わせて作業の内容を考慮します。また「授産作業」の中には「自主生産」と言う方法もあり、施設の特性・地域性を鑑みて施設独自でオリジナルの作業を行ったり、販売する方法もあります。多くの場合、パンやクッキーの製造や工芸品の加工・製造などがあります。特に長野パラリンピックでは授産施設で作られた製品が選手団に渡されるなどしたことは、有名でもあります。
2.生活支援
授産施設において作業支援と共にもう1つの柱となるのが生活支援です。生活支援は「自活に必要な訓練」に則り、利用者個々に対して「個別支援計画」を作成し、それに基づいて利用者ごとに必要な支援を展開していくものです。例えば生活習慣の乱れが課題にある利用者であれば、規則正しい生活習慣を送るための支援計画を作成し、利用者と共に目標を設定し、支援を行って行きます。その他、肥満傾向の改善や作業能力の向上など、個々にあわせたニーズを達成するために、計画は作成されます。
作業支援・生活支援共に、これらの支援を行うに当たっては当然「利用者状況の把握」と言うものが必要なります。そのため施設では、個々の利用者に対してどのような支援が必要であるのかを把握するための「アセスメント」を実施したり、計画を作成するに当たってこれまでの生い立ちを知るために「成育歴」を保護者から伺ったりするなど、これらの支援とは別に「フェースシート」(利用者の基本情報)を作成します。その上で上記の支援の実施となります。また支援計画は必要に応じて見直しが実施され、定期的に支援計画の達成状況などを確認し、評価を行っていきます。
そのために、これらの支援とは別に、支援を適正に行うための様々な会議を開くことも業務に含まれます。代表的な会議が「評価会議」や「処遇会議」などになります。特に「処遇会議」は利用者の課題や問題などに対して職員全体で検討・討議を実施し、今後の支援方針を決めていくための重要な会議にもなります。また常に利用者の状況は変化をするため、評価会議も個別支援を行うに当たっての重要な会議でもあります。
とまぁ大まかに書いてみましたが、如何せん下準備なしでの「コトバ」ですので、内容も希薄です。
と言うわけで、じゃ実際にどんなことをやってきたのか・・・を知っていただくためには、非常に膨大な量になりますが、右サイドバーの「カテゴリー」の「業務報告」の2003年度と2004年度が「知的障害者授産施設」で勤務していた時の業務内容になりますので、授産施設の実際の業務に関してはそちらの方を参考にしていただければ・・・と思います。何しろ、一言で「授産施設」を語れるほどの業務経験はないもので・・・お恥ずかしい(>_<)
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