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2005.11.12

コトバ★「障害者その2」

今日のコトバは「障害者」の第2弾。
何故に突然「障害者」をテーマに挙げようと思ったのか・・・きっかけは、この前の「結構な負担なんだけど・・・」でついたコメントが発端でした。

元々この記事を書いたきっかけは「医療費の負担がキツイ」と言う趣旨から「32条医療を申請するば軽減できるけど、申請はしていない。その理由は障害者自立支援法の制定と32条を利用することに対しての周囲の抵抗感」がある、と言う旨のことを書いたのです。それに対して色々とコメント(と言うより、自分の友達からのコメントだったのですが・・・ゴメン、ぶっちゃけちゃった。)があったので、そのことも含めて今回は「コトバ」に取り上げようと思ったのです。

さて、コメントがついた大元の部分は「車の運転」と言うこと。要は「精神障害者が車を運転しちゃいけないのか?」と思われるような発言をしてしまったことがそもそもの始まりでした。決して意図としては「障害者だから車を運転するなと言っているわけではない」であり、別にその障害の種類が身体障害だろうが知的障害だろうが精神障害だろうが、その能力を有しているのであれば別に運転することは構わないと思っているのです。
ただその一方で、現実問題として障害者が車の運転をしていて重大な事故を起こすと、このニュースのようにすぐに「障害を持っている」ことを前面に強調するかのように報道している現実があります。つい先日も精神科に通っている人が重大な交通事故を起こし、その際に取材しているカメラに向かって容疑者がピースサインを出していた映像を見てニュースのコメンテーターが「こう言う人に免許を与えていいのか?」的な発言をしており、今もなお障害者が車を運転すること・・・とりわけ精神・メンタル面に障害を持つ人が車を運転することに対しての偏見・差別が強く残っていることが事実として存在しているわけです。うちの母も直接は言いませんでしたが自分が32条の申請を考えていた時に「それはやめて」と言っていました。母の中では「制度を利用してまで通院している人間が車を運転するのは、ちょっと・・・」と言う気持ちがあったのでしょう。やはりこれも一種の偏見です。

こう言うことがあって既出の記事を書いたのですが、ちょっとその内容に誤解を生じさせてしまったみたいです。その点に関しては、完全に私自身の責任です。申し訳ございません。

さて、この記事のコメントの中で自分はこんなレスをつけました。

「異常」と「障害」は違うぜ?

「異常」って言うと、「壊れている」みたいな印象を持つけど、何かもっと根深い感じがするなぁ。

「異常」って言葉は使いたくないし、本来なら「障害」と言う言葉も使いたくない。印象を和らげるために「障がい」「しょうがい」ってひらがなで書くこともあるけど、結局「害(=悪いもの)を持っている人」と言う印象が残ってしまう。この辺の言葉の使いまわし方は、現場にいても悩むところなのです、本当は。
だから自分の場合は「障害を持っている人」と書くようにしているのですが・・・あまり変わりはないですね。

ただ一つ言えること。
「障害」というのは「生活のしにくさが存在している状態」であり、その部分では「異常」と言うのとは違う気がする。そこは、ちょっとポイントだと思う。
あ、あと「障害者だから車を運転しちゃ行けない」ってことを言っているわけじゃないよ。ハッキリ言って、俺から車を奪ったら何も残らないし・・・マジで。

このときは率直に思ったことを書いてしまいました。障害者は「異常」ではないと言うことを言いたかったのです。
「障害者の定義」については前回の「コトバ★障害者」で既に触れていますので定義については割愛させていただきますが、福祉従事者となってから使い始めた用語辞典「現代社会福祉辞典」によると、障害者の意味として「障害はその人の人格に関わる問題ではなく、その人が抱えている問題の一側面に過ぎないこと」と書かれています。」だから自分もコメントにかいたように「障害者」と言う言葉を使うのは正直本望ではなく、できる限り「障害を持つ人」と表現するようにしています。同様にこの辞書にも「障害のある人」「障がい者」「障碍者」「チャレンジド」などと紹介されています。

一方「異常」と言う言葉に関しては「正常の範囲から逸脱した事象」のことを指すとしており、「異常=特殊」であり、また「異常=病理」とも同義であるともしています。恐らく今回誤解を招いてしまったのは、自分の書いたことが「精神障害を病理存在として読み取らせてしまった」ことにあるのだと思います。

ただ「率直に思ったことを書いた」とあるように、「障害」と「異常」は違います。
異常の説明の中にも出てきたように、異常とは「正しくないものが、異常」と言うことであって、障害は異常ではありません。障害はその人の生活過程の中で偶発的あるいは経過的によって生じてしまった「問題・課題」であると思うのです。ですから前回の「コトバ★医行為」のなかで「日常生活援助」と言う言葉を用いており、障害者福祉に従事する者にとっては、障害を持つ人に対して、いかに「より良い生活を提供できるか」が最大目標なのかもしれません。もちろん「より良く生きる」と言うことは障害者福祉に限らず高齢者福祉・児童福祉など様々な福祉分野においても同様のことが言えるのは当然のことです。我々福祉従事者は指導者でもなければ教育者でもなく、生活にニーズ(必要性)を持つ人に対しての支援を行う、支援者でなければならないのです。もし対象者が生活ニーズの表出をすることが困難な場合、あるいは困難と思われる場合は、専門的見地からの検討をして、どのようにすればその人によってよりよい生活を営むことができるのかを考えていくのが、福祉従事者にかされた「使命」なのかもしれません。

今日はちょっと、大きく物事を言ってしまいました・・・同じ福祉従事者の方、どうもスミマセン・・・(^_^;)


引用・参考文献  有斐閣 現代社会福祉辞典

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コメント

今思いついたけど、精神異常者とか精神障害者とかっていうよりも「精神病患者」って言った方がヘンに誤解しないかな?病院に通っている人限定になっちゃうけど。

俺も自分がそうだから、ちょっとムキになっていてああいう書き方になってしまったかもしれないな。もっときちんとした書き方があったかも。
すいませんでした。

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