コトバ★「パニック障害」
今日のコトバは「パニック障害」。今自分が治療している病気について、書きたいと思います。
★パニック障害とは?
パニック障害とは「パニック発作」を繰り返す障害のことです。「パニック発作」とは胸がドキドキしたり冷汗をかいたり、手足の震え・めまい・吐気・過換気・気が遠くなるなどの症状を呈し、その症状が何の前触れもなく突発的に起きるものです。ここで重要なことは、発作が1度のみでそれ以降起きないものはパニック障害とは言わず、この発作を繰り返し起こすことがパニック障害と診断するポイントとなります。
パニック障害の具体的な症状としては「パニック発作」のほか「予期不安」「広場恐怖」の3つの特徴があります。
パニック発作は上記の通りであり、予期不安は発作を起こすことへの不安や発作そのものに対しての不安をもったり、発作が起こることによって他人に迷惑をかけてしまう・人前で恥をかく・気を失ってしまう・・・などのことへの恐怖をもつことを指し、パニック発作を経験することによって再び発作が起きることに対しての不安感を持つことを言います。また広場恐怖はパニック発作を経験した人が、特定の場所や状況を避けるようになることです。パニック障害の人でバスや電車に乗れない、パニックを経験した場所に行くことを拒否することは、この「広場恐怖」に当たります。
★自分の場合は
自分の場合は、パニック発作と予期不安が当てはまります。また広場恐怖も少しあるかもしれません。
パニック発作の具体的症状は失神・動悸・冷汗・過換気・めまいなどが自分に当てはまります。そして自分の場合も再び発作を起こすことへの恐怖心や不安感を持っています。自分にとってパニック発作は「忌まわしい出来事」として記憶されており、もう二度と発作を起こしたくないと言う気持ちが強くあります。さらに、自分が発作を起こした状況・起こす状況を理解しているため、そのような状況になる場所や出来事は避けています。そのようなことを考えると、自分の場合は「パニック障害」であるといえるのかもしれません。
ちなみに以前「てんかんの疑い」と診断されましたが、どうやらパニック障害は見逃されやすい病気らしいです。
自分の場合も身体症状(意識消失・痙攣・身体硬直)が明らかになっていたので脳神経系の病気としてその処方もされていました。しかし、たまたま受診した神経内科も受け持てる心療内科の先生の診断を受けたことによって、パニック障害であることが明らかになりました。
★治療は?
パニック障害が起きる原因についてはまだ完全に解明されていませんが、最近の研究では脳内伝達物質のセロトニンとノルアドレナリンが関係していることがわかってきました。ですから自分の場合も脳波検査をしても「脳波に異常が認められない」と言う結果になっていました。
この関係がわかってきたため、現在ではうつ病の治療に用いられる抗うつ薬・抗不安薬を応用した薬物療法と予期不安・広場恐怖の克服のための認知療法・行動療法が有効とされています。特に抗うつ薬に関してはセロトニンのみに効果的に働く「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」(SSRI)やノルアドレナリンにも作用する「セロトニン&ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」(SNRI)が治療に役立ち、パニック発作の抑制に効果を現しています。
自分の場合はパニック発作の治療としてSSRIが使用されています。また睡眠を良くするためを目的として抗不安薬も処方されています。またパニック障害の場合はうつを併発することもあり、そのためとしてSSRI以外の抗うつ薬も処方されています。
さて、今の薬の処方になって約2ヶ月。今も軽い発作が起きているのでどの程度効果が現れているのかわかりません。ただパニック障害はすぐに治るものではなく、長い時間をかけて治療していくものなのですぐに状態が良くならないからと言って焦ってはいけないものみたいです。一番大切なことは病気と上手に付き合っていくこと。そのために信頼できる先生を見つけたり、ストレスや疲れをためないことが大切みたいです。
« 「はな」の乱 | トップページ | 睡眠、すいみん、スイミン、睡眠・・・ »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント