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2005.07.02

コトバ★「欠格条項」

今日のコトバは「欠格条項」です。
既に以前に「このことについては取り上げる」と話しましたが、早速取り上げたいと思います。ただし「欠格条項」に関して1回の記事だけで話をするのは到底不可能なことでありますから、少しずつお話していけたら・・・と思っています。
また今回のコトバに限らず、比較的このblogで取り上げている内容の多いもの(児童福祉司・虐待・社会福祉士・てんかんなど)については、いずれカテゴリー分けをしていきたいと思います。今回「欠格条項」として話すのは、ほんのアウトライン的なことで、あんまり突っ込んだ話はしません。単純に「知識のひけらかし」と思ってください。

欠格条項について話す前に・・・この社会にはたくさんの「資格」があります。その中でも「法律に基づいた資格」(医師・弁護士・作業療法士・社会福祉士など)と「法律に基づかない資格」(福祉住環境コーディネーターなど)に分けられます。そして「法律に基づく資格」の多くが「国家資格」と呼ばれるものであります。

さて、国家資格をこれから目指そうとしている方は、目指す資格の「根拠法」を一読しているはずです。例えば私の場合は社会福祉士ですので、根拠法は「社会福祉士及び介護福祉士法」にあります。
そして資格に関する根拠法には、必ずある事柄について書かれています。それが「欠格条項」です。

例えば「社会福祉士及び介護福祉士法」では「欠格事由」として次のように書かれています。

社会得福祉士及び介護福祉士法第3条
次の各号のいずれかに該当する者は、社会福祉士又は介護福祉士となることができない。
 1.成年被後見人又は被保佐人
 2.禁錮以上の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から起算して2年を経過しない者
 3.この法律の規定その他社会福祉に関する法律の規定であつて政令で定めるものにより、罰金の刑に処せられ、その執行を終わり、又は執行を受けることがなくなつた日から起算して2年を経過しない者
 4.第32条第1項第2号又は第2項(これらの規定を第42条第2項において準用する場合を含む。)の規定により登録を取り消され、その取消しの日から起算して2年を経過しない者

(※「第32条第1項第2号又は第2項・第42条第2項は「登録の取り消し」に関する条文)

また私が今目指そうとしている作業療法士にも「理学療法士及び作業療法士法」で「欠格事由」として次のように書かれています。

理学療法士及び作業療法士法第4条
次の各号のいずれかに該当する者には、免許を与えないことがある。
 1.罰金以上の刑に処せられた者
 2.前号に該当する者を除くほか、理学療法士又は作業療法士の業務に関し犯罪又は不正の行為があつた者
 3.心身の障害により理学療法士又は作業療法士の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
 4.麻薬、大麻又はあへんの中毒者

そして医師の場合は「医師法」によって次のように書かれています。

医師法
第3条 未成年者、成年被後見人又は被保佐人には、免許を与えない。
第4条 次の各号のいずれかに該当する者には、免許を与えないことがある。
 1.心身の障害により医師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
 2.麻薬、大麻又はあへんの中毒者
 3.罰金以上の刑に処せられた者
 4.前号に該当する者を除くほか、医事に関し犯罪又は不正の行為のあつた者

ここまできたら、色んな法律の「欠格条項」を見てみましょう。
医療関係の代表的な資格として「看護師」もあります。これは「保健師助産師看護師法」(通称保助看法)という資格に規定されているもので、保助看法の欠格条項は次のように規定されています。

保健師助産師看護師法第9条
次の各号のいずれかに該当する者には、前2条の規定による免許(以下「免許」という。)を与えないことがある。
 1.罰金以上の刑に処せられた者
 2.前号に該当する者を除くほか、保健師、助産師、看護師又は准看護師の業務に関し犯罪又は不正の行為があつた者
 3.心身の障害により保健師、助産師、看護師又は准看護師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
 4.麻薬、大麻又はあへんの中毒者

(※「前2条の規定」とは、「国家試験に合格しなければならない」ということ)

また国家資格ではありませんが、私たちの生活に非常に密接な関係を持つ「運転免許」も「道路交通法」にてものすごく細かく規定されています。正直、読むのが面倒なくらいなので、なるべくコンパクトにまとめて・・・(笑)

道路交通法第88条(免許の欠格事由)
次の各号のいずれかに該当する者に対しては、第1種免許又は第2種免許を与えない。
 1.大型免許にあつては20歳に、普通免許、大型特殊免許、大型二輪免許及び牽引免許にあつては18歳に、普通二輪免許、小型特殊免許及び原付免許にあつては16歳に、それぞれ満たない者
 2.第90条第1項ただし書の規定による免許の拒否をされた日から起算して同条第7項の規定により指定された期間を経過していない者若しくは免許を保留されている者又は同条第4項の規定により免許を取り消された日から起算して同条第7項の規定により指定された期間を経過していない者若しくは免許の効力を停止されている者

 3.(省略)
 4.(省略)

道路交通法第90条(免許の拒否等)
公安委員会は、前条第1項の運転免許試験に合格した者に対し、免許を与えなければならない。ただし、次の各号のいずれかに該当する者については、政令で定める基準に従い、免許を与えず、又は6月を超えない範囲内において免許を保留することができる。
 1.次に掲げる病気にかかつている者
  イ 幻覚の症状を伴う精神病であつて政令で定めるもの
  ロ 発作により意識障害又は運動障害をもたらす病気であつて政令で定めるもの
  ハ イ又はロに掲げるもののほか、自動車等の安全な運転に支障を及ぼすおそれがある病気として政令で定めるもの
 2.アルコール、麻薬、大麻、あへん又は覚せい剤の中毒者

 3~6(今回の内容に直接関係ないので、省略)
 7.第102条第3項の規定による通知を受けた者(→第90条に関して臨時適性検査の通知を受けた者)

で医療関係の資格として「薬剤師」があり、これは「薬剤師法」によって規定されています。

薬剤師法
第4条(絶対的欠格事由) 未成年者、成年被後見人又は被保佐人には、免許を与えない。
第5条(相対的欠格事由) 次の各号のいずれかに該当する者には、免許を与えないことがある。
 1.心身の障害により薬剤師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
 2.麻薬、大麻又はあへんの中毒者
 3.罰金以上の刑に処せられた者
 4.前号に該当する者を除くほか、薬事に関し犯罪又は不正の行為があつた者

色んな法律の「欠格条項」を読んで貰いましたが、何か気づいたこととかありますでしょうか?
一番わかりやすいのは、最後の「薬剤師法」ですね。そう、「絶対的欠格事由」と「相対的欠格事由」です。

医師法の場合ははっきりと書いていませんが、条文を読めばすぐわかります。第3条が「絶対的欠格事由」、第4条が「相対的欠格事由」です。その他の法律に関しては、「絶対的欠格条項」または「相対的欠格条項」のみとなっています。(社会福祉士の場合は「絶対的」、作業療法士・看護師は「相対的」)

さて、なぜ「絶対的欠格条項」と「相対的欠格条項」と分けて書いてあるのか。
それは障害者に対して種々の資格が「障害者」であると言うことだけでその資格を取得できない、つまり「欠格者」とされてきました。事実、法令には欠格事由として「障害者」「○○障害を有する者」と言う表現において、その資格を遂行する能力があっても、その障害のために資格・免許を与えられないと言う現実がありました。

その壁を打ち破った人の1人に、早瀬久美さんがいます。
早瀬さんは薬剤師試験に合格しながらも、欠格事由を理由に免許が交付されませんでした。しかし早瀬さんとその多くの人の運動によって2001年に薬剤師法が改正(上述の条文のように)され、薬剤師免許を受けることができました。(早瀬さんの特集に関しては、こちら

「障害者」であることを理由にした「欠格条項」を持つ資格は、薬剤師や医師、作業療法士などのほかに、非常に多くありました。しかし早瀬さんの運動で、国が動き出し、その結果として「障害者に係る欠格条項の見直しについて」と言う決定がなされ、医師や薬剤師、そして自分が目指そうとしている作業療法士も見直しの対照され、これまでの「絶対的欠格」と言う考えから「相対的欠格」の考え方に変わったのです。実際に障害があったとしても、業務を行うことに支障がなければ資格・免許を与える方針へ「ようやく」転化したわけです。その結果、早瀬さんは薬剤師免許を取得したのです。記事を読ませていただくと、薬剤師試験に合格して3年経ってから免許が与えられたとのこと。長い3年だったと思います。

補足ですが、国家資格は「登録」をされて初めて「免許・資格」が与えられるのです。上述で「3年経って」と書きましたが、国家資格取得の流れはまず国家試験に合格することであり、試験に合格すると「資格を申請する資格を有した」と言うことになるのです。つまり国家試験を受けて合格しただけでは国家資格は与えられず、合格した後に「登録免許税」(資格によって金額は異なる)の金額分の収入印紙を添えて「登録申請」を行い、申請の審査を通って免許・資格が与えられて初めて「国家資格」を取得したことになるのです。

ちょっと長くなってしまいましたが・・・また改めて話すことにします。
(なにせ、この記事を書くのに2時間半もかかってしまっているので・・・汗)

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