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2005.06.14

「より良く」いきること。

今日はちょっと自分の「福祉観」の話について。

福祉の世界に立って3年目、経験している分野はすべて知的障害者。
その中において、自分が支援を目指すものとして「より良くいきる」と言うことがある。
本当は「生きる」と書いていたのだが、あえてここでは「いきる」と書いた。

今日は利用者の個人面談にフル参加するため、フレックス出勤。
夕方から保護者と職員、そして利用者が一緒に同席して面談を行った。保護者の方にはあらかじめ今年度に入って施設で実施してきたことについての紹介や説明書きを資料として提供していた。その上で、その資料に基づいて色々と話をしてきた。実際にやってきたことに関しての説明やそのときの状況、行動、そのほか気になったことなど、すべてを説明してきた。その過程で、保護者の方からの意見や家庭での状況についての情報も得ることが出来た。

そして面談の最大の目的は、今後の支援の方向性を考えること。
その上で、施設に入所してから利用者に変化があったのかどうか、保護者が利用者に望むこと・・・などなど、色々となことを聞いた。もちろん詳しいことは守秘義務の関係で話すことはできないが、「すごく大人になった。成長したと感じている」との変化を聞けた。さらに「家の中でも落ち着いてきて、本当にいい方向に向かっているみたい」とのこと。そして一番印象深かったのは、この言葉。

今まで(養護学校に在籍していた時代)はちょっとしたことがあると、地面に腰を落として泣いていた。学校の送り迎えの時も落ち着かないで、いつも苦労していた。今回も施設に入所してすぐが落ち着かず、やっぱり私が送り迎えをしなくちゃいけないのかなぁ・・・と悩んでいた。
でも今は落ち着いていて、送迎でも添乗員の方がうまく対応をしてくれているので、とても安心している。それとあわせて、今までの「苦労」から開放されることが何よりも嬉しいことです。

現場経験3年目、安易なことはいえませんが、保護者の方の訴えは、ものすごくわかります。
生まれながらに障害を持ち、きっと色んなところで苦労をしてきたはず。実を言えば、この利用者はダウン症の利用者で、自分が関わってきたダウン症の中で最も重度な部類に入る利用者であった。今回個人面談にフルで参加したかったのは、ダウン症の利用者さんであったということが一番大きい。今まで見てきた「ダウン症の利用者」と「その保護者」の関係は様々で子どもに対して寛容すぎる親がいれば、厳格すぎる親もいた。だからこそ、これがどのような家庭関係の中で育ってきたのかを、知りたかった。

そして自分なりに解釈してわかったこと、それは「想像を絶する苦労」をしながらも、深い愛情を受けて育ったこと。
自分は子どもがいないから子育てに関してとやかく言う立場ではないが、日々の支援の中で職員も苦労・試行錯誤をしながらの毎日なのだから、それが四六時中365日続く親の苦労は想像を絶するものがある。今の世の中、普通に子育てをすることすらできない親が多い中、障害を持った子どもを育てていくことは並大抵の苦労ではないはず。
だからこそ「今までの「苦労」から開放されることが何よりも嬉しいこと」と言うこの言葉には、重みを感じる。

「より良くいきる」と言うのは、福祉の専門学校で、障害者福祉論の講義をしていた先生が使っていた言葉。
この先生は知的障害者施設の施設長をされている人で、「より良くいきるとは?」と言うことについて、常に考えさせられていた。正直、今もその答えは見つかっていない。ただ、「より良くいきる」と言うのは利用者自身に限ったことではなく、利用者に関係する人も含めて「より良くいきること」なのかなぁ・・・と今日の面談を通じて感じた。
保護者の方が話した「(子どもが)落ち着いてきた」と言うのは、利用者にとって今の生活が「より良いもの」になりつつあるものであり、その相乗効果として親の「苦労から解放される」と言う言葉が生まれるのであろう。そして我々職員はこれに甘んじることなく、更なるものを目指して「より良くいきる」ことへの努力を惜しんではいけないのであろう。

何故「いきる」を「生きる」と書かなかったのか?
「いきる」には「生きる」と「活きる」がある。「生きる」と「活きる」と足したら、それは「生活」である。
つまり「より良くいきる」の中には単に「生きていく」と言うことだけではなく「生活をしていく」と言うことも含めている。
「生きる」だけであれば、極端な話、栄養を保てばできるかもしれない。でも「生活」は「食べること」だけが生活ではない。毎日の楽しいこと、辛いこと、好きなこと、嫌なこと、嬉しいこと、悲しいこと・・・すべてを含めて「生活」なのであり、衣食住はその「手段」に過ぎない。「より良くいきる」とは、「より良い生活を送っていくこと」、即ち「QOLの向上」なのかもしれない。

うーん、何だかまとまりのない話になってしまって・・・
でも、今日は久しぶりに印象的なエピソードがあったので、ご紹介しました。

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