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2005.06.25

コトバ★「支援」

今週は既に「コトバ」をやっているので、今日は省略しようかと思ったのですが、土曜日の「お約束事」になりつつあるので、ちゃんとやります。
今回のコトバは「支援」です。

「支援」と言う言葉については、何度か取り上げてきたことがあります。また「コトバ」としては「コトバ★個別支援計画」として取り上げたことがあります。で、どうしてこんな時期に「支援」を取り上げるのか?

今日は通院日でした。今日はこれからのことについて相談したあと、お約束のお薬を処方してもらいました。
そうそう、これが「リボトリール」って言うやつです。
D1000001

で通院後、久しぶりに祖母のところに行きました。ぶっちゃけちゃいます・・・車、運転しました。
私の母も障害であるため、移動に関しては車は必需品。そして家に引きこもりがちの祖母を外に出すためにも、車は必需品。いわば「車」はなくてはならない存在なのです。診断を受けた当初はとてもじゃないけど車を運転できる心理状態ではなく、最近までは「薬がどのくらいの影響を与えるのか」と様子を見ていた部分がありました。しかし今日は気分もスッキリしており、届け物(非常に重い。車なくして運ぶのはちょっと厳しい・・・)もあったため、思い切って運転することに。
(前もって断っておきますが、通常「てんかん」と診断された場合は、運転は一定期間、許可が出るまで禁止されます。自分の場合は一応「てんかんの可能性が強い」と言うもので、発作要因がはっきりしているものです。Drからも「極力控えてください」と言われた上での行動です。ですから、車の運転に関しては完全に「自己責任」の下で行っています。「てんかんなのに、どうして運転しているんだ」と指摘を受けそうですが・・・そのことに関しては、いずれ「欠格条項」として改めて取り上げたいと思います。なお、欠格条項に関してはわん公さんの「わん公のつぶやき」の中で「欠格条項」として簡単なコメントを入れていますので、そちらのほうも参考にしていただければと思います。)

届け物を祖母の家にした後、今度は祖母を連れて外出することに。
自分が「てんかんの疑い」と診断を受けて以来、自分が祖母を車に乗せることはなかった。だから祖母にとっては、久しぶりの外出になった。で、どこに連れて行ったかと言うと、ドコモショップ。祖母は「らくらくホン」を使っていたのだが、電源が入っていて、電波もしっかり3本あるのにもかかわらず、つながらないことが多かった。既に1度、故障のチェックをしてもらったが、異常は見つからなかった。結局原因が解明できないため、どうせなら新しいケータイにしてしまったほうがいいと考え、祖母を実際にドコモショップに連れて行き、現品に触れて試してみることが1番であると考え、連れて行くことにした。

ADLは自立であるが、やはり歩行には不安があるため、このときだけは車椅子を使用した。車椅子を押してドコモショップに向かい、色々と機種を説明して、デモ機に触れて、実際に使ってみて、その上で、新しいケータイを買うことにした。機種変したのは「P700」。らくらくホンに比べて明らかにボタンキーやディスプレイ表示は小さくなっている。しかしそのことも1つ1つ確認したうえで、購入した。ボタンを押すことができるか、ディスプレイに表示された文字や電話番号を読むことができるか、実際に使って通話することができるか・・・など、1つ1つ確認をした上で、これにした。

買い替えに要した時間は、おおよそ1時間。その他に食事などもしたため、合計で4時間の外出。
基本的には「食事をする」「車に乗って移動」「車椅子に乗って移動」のパターンで、それほど体を動かした・・・というわけではない。しかし80を迎えようとする高齢の体には少々ヘビーな内容だったかもしれない。もちろん、それを実行した自分も疲れたし、ハッキリ言ってしまえば「手間のかかること」をしているかもしれない。でもたとえ「手間がかかった」としても、自分の目で確認し、自分自身で納得し、自分自身で選んだという事実は残っている。
それは祖母が「主体的」に関わったことに違いない。

今回、非常に身近な事例を挙げた。それも、自分が仕事の対象としていない「高齢者」の事例を。
でも、高齢者であれ障害者であれ、こういったことが本来の「支援」と言うものなのかもしれない。今回、高齢である祖母をあえて「ドコモショップ」に連れて行った。以前母親からは「大変だし、疲れるよ」との声があった。もちろん母の言うことはわかる。母親自身も障害者であり、決して体力があるわけではない。そして今の自分の現状を知る母は、自分に必要以上の負担をかけさせないように、と言うことも考えていたのかもしれない。しかしもし祖母のケータイを機種変するのであれば、一度自分で手にとって確認して行うのもアリだろう・・・と思っていた。「高齢者が使う=見やすい・大きい機種=らくらくホン」と言う流れが出来上がってしまっているのを、もし可能であれば取っ払いたかった、と言う思いもあった。たしかに今までは「婆ちゃんが使うんだから、見やすい機種がいいよな。だと、らくらくホンかな?」とこっちの一方的な考えで機種を選び、契約をしていた。
ただ、今回「新しいものを」と思って選ぼうとしても、結局選ぶ機種は「らくらくホン」になってしまう。でも祖母にとって使えるケータイは、ホントにらくらくホンしかないのか?もし他の可能性があるのであれば、それを試してみることも必要であろう・・・と思っていた。奇しくも祖母を連れて外出し、途中のファミレスで時間があったため、母親が祖母に母親のケータイ(D901)を使って、自分の電話にかけることができるか試してみた。すると、「D901」のあの間隔のない数字キーをちゃんと押して、かけることができた。これを見て「らくらくホン以外でも条件さえ合えば十分に可能」と判断し、ドコモショップで祖母に事細かに説明・確認をして、P700に決めた。ボディカラーも、自分で「ピンク」を選んだ。今まではいつもシルバーを使用していた・・・というより、させていたのかもしれない。

正直言って色んなことを1つ1つ確認しながら進めていくのは時間のかかる作業である。で、実際に使えるかどうかデモ機で確認することも、面倒な作業である。普通の人がサンプルを見て「これでいいや」なんて感じで決められるものではない。祖母の場合は、実際に使うことができなければ、ケータイを持つ意味がない。
だから、ここまで細かく時間を費やして、色んなことをやって機種変に至ったのである。

これらの作業、自分たちがやってしまえばすぐに終わってしまうことであろう。
なのに、わざわざ「骨の折れること」をやっているのか・・・これが「支援」なのであろう。「骨の折れること」と言うのは「誰かが犠牲になる」と言うことではなく、「手間がかかっても、本人のためになることであればその労を惜しんではいけない」と言うことであると思う。

その典型例が、去年の神戸・大阪への施設の宿泊旅行
正直、大変だった。行事のサブ担当として、神戸・大阪市内の移動やその料金、割引制度の確認や施設の利用確認など、ネットで調べたり直接電話をして確認をしたり・・・その一方で保護者向けの行程案内や利用者向けの「しおり」の作成など・・・GWの休みを返上して準備をした。そして行事を実施・・・実施期間中はいろんなことがあったけど、最終的に大きなトラブルもなく、無事に行事を終了することができた。行事後の反省会でも主任さんから「これだけしっかりベース(準備)ができていたから大きなトラブルもなかったんだろうな。良かったと思うよ。ただ、準備のスタートが遅すぎるな・・・」と注意をされながらも概ね良い評価を受けることができた。このことから得た教訓は「骨を折らなければ良いものは作れないし、支援も同じことが言える」ということ。その真逆の実例が、去年12月の施設祭。いくら先月が忙しかったとはいえ、ほとんど準備をしていない行事が成功するわけがない。当然、目に見えた結果。どうしてこう言う結果になったのか・・・答えは簡単、準備不足。教訓に当てはめて言い換えるのであれば「骨を折らずに行ったものは、その程度のものにしかならない」ということ。

今の施設でもそうだけど、より良い支援を展開するためには、労を惜しまないことは必要である。
労を惜しんで支援をしていれば、その程度の支援にしかならず、利用者にとってより良い支援になるとはいえない。やっぱり職員が力を入れなければ、その思いは利用者には伝わらない。たとえそれが重度の利用者であったとしても、時間がかかったとしても、その労は惜しんではならない。「常に利用者のことを考えろ」と言うことを言っているわけではない。利用者にとって「必要」と思えることであれば、どんなに手間がかかってもそれは「やるべきこと」であって、それをしないことは「怠慢」である。利用者の支援に正規職員・臨時職員・常勤・非常勤・パート・アルバイトなんて関係ない。雇用形態の差はあっても、目的はただ1つ・・・利用者の支援。

今日実際に祖母をドコモショップに連れて行き、機種変をするまでの過程を振り返ると、今日自分が祖母にしたことって、まさしく「支援」そのものなんだろうなぁ・・・と感じ、改めて「支援とは何か?」と考える1日になりました。

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