コトバ★「社会福祉士その2」
今回のコトバは「社会福祉士」の第2弾。
半分「苦肉の策」と言う部分もありますが、それなりに書いていこうと思います。
前回は「社会福祉士とは」と言う形で社会福祉士について触れてきましたが、今回はもう少し踏み込んでみたいと思います。
時を同じくして、3月31日に第17回社会福祉士国家試験の合格発表が行われました。それによると、今回の受験者数は41044人に対して合格者は12241人、合格率は29.8%でした。
一方社会福祉士国家試験に合格し「社会福祉士」として登録を受けている人は2004年3月末現在で48736人ですが、このうち日本社会福祉士会に加入している社会福祉士の数は16647人で、組織率としては34.2%に留まっています。日本社会福祉士会が設立された当初(1993年)は35.1%であったものが、その2年後(1995年)には53.9%までに増加しました。しかしその後は減少の一途を辿り、現在に至っています。特に年度毎の加入率減少が著しく、設立当初は約78%、翌年には約81%の加入率を誇っていましたが、1995年に一気に加入率が減少(約65%)し、2004年では23%までに落ち込んでいます。
年齢階層別に見ると、若年層(~30歳)の低さがあり、若年層の加入率は約25%となっています。特に、学生からのいわゆる「現役」で合格する世代(~25歳)で見てみると、その加入率は僅か5.7%です。ここまで加入率が低い理由の1つが「会費」にあります。学校を卒業しこれから就職・・・というときに、会費を負担するだけの余裕がないのです。
社会福祉士受験に12600円、合格して登録するのに19500円、単純に受験+登録で32100円もかかっているのです。さらに社会福祉士会に加入するとなると入会金5000円に年会費10000円、さらに場合によっては県士会(都道府県の社会福祉士会)の会費(会費なし~12000円)を払う必要性もあり、その額は膨大になります。これを一気に払うのですから、若い人にとっては躊躇せざるを得ない状況があります。(自分は気合で払っちゃいましたが・・・汗)
ところで前回の内容に「どんなところで働いているのか」について触れましたが、社会福祉士会に登録している人に限って言えば、高齢者関係施設(老人福祉関係施設・介護老人保健施設・老人介護支援センター)が最も多く、全体の29.9%になります。
(勤務先別会員割合)
1 高齢者関係施設 22.9%(生活指導員・生活相談員・ケアワーカーなど)
(内訳) 老人福祉関係施設 17.1%
介護老人福祉施設 5.7%
老人介護支援センター 7.1%(ホントは「在宅介護支援センター」ですね。)
2 医療機関 11.4%(医療ソーシャルワーカー・精神科ソーシャルワーカーなど)
3 知的障害者福祉関係施設 10.6%(生活支援員・作業支援員・ケアワーカーなど)
4 勤務先なし 7.8%
5 社会福祉協議会 7.7%(福祉活動専門員・福祉活動指導員など)
その他、救護施設、児童福祉関係施設、福祉事務所、行政機関、独立型社会福祉士事務所など
ほぼ上位3つで全体の半分を占めるので、多くの社会福祉士は上記の場所で活躍していると考えるのが一般的かもしれませんね。
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