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思ひ出アルバム

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    以前HPで行っていた「todya's photo」の写真や「御岳写真館」で使用していた写真を再び復活させるべく、「思ひ出アルバム」として随時更新していきたいと思います。また最近の写真でも「思ひ出」となるものについては、ここに納められていくことになるでしょう。

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2005.04.26

心理の推測

ようやく最近になって、少しずつ仕事のことも書けるようになりました。
仕事の内容が変わった、と言うことも話していますが、やはり利用者の特性もだいぶ違います。前の授産では単純知的障害の利用者が多く、ほとんどの利用者が言葉を使ってコミュニケーション(言語的コミュニケーション)が可能な利用者がほとんどでした。しかし今の施設は自閉傾向の強い利用者が多く、そのため「言葉と言葉」をキャッチボールして行うコミュニケーションが難しい利用者が多いです。

そのため彼らが「何を考えているのか・思っているのか」は言葉として確認することはできません。
職員が判断する時は、表情や声質、あるいは行動や体の強張りなどから「推測」するしかないのが現状です。もちろん言葉を介するコミュニケーションが難しくても「ジェスチャー」などで返してくれる、いわゆる「非言語的コミュニケーション」によって意思疎通が可能であればそれで良いのですが、非言語的コミュニケーションでも明確に意思疎通が難しい場合は、やはり推測に頼らざるを得ません。

今日はこんなことが。
午前中は「作業」と称して、紙ちぎりをやりました。で自分が担当したのは多動の利用者。
椅子に座っていることができず、常にフラフラとしている状態。なおかつ、作業に対しての意欲は薄い。
そして言語によるコミュニケーションが困難で、自閉傾向の強い利用者。

さぁ、どうやってこの利用者に関わっていくか・・・って、ほとんど関わりは困難でした。
「関わる」と言うこと以前に、利用者と自分との間に何も関係が存在していない、と言うのが一番大きいかもしれません。何しろこの利用者と関わる回数は著しく少なく、関わっているのは部屋での見守りの時ぐらい。だから利用者にとっては「オマエは何者だ?」ぐらいにしか思っていないのかもしれません。
案の定、情報どおりこの利用者は椅子に座ることなく歩き回り、作業とは全く関係のないこと・・・つまり本人が落ち着く「遊び」に終始して終わりました。もちろん、微々たる作業は参加してもらいましたが・・・。

この利用者に対して全体で総括してしまえば、基本的に「作業はしたくない」と言うのが大きな結論かもしれません。で、何故作業をしたくないのか、と言うことを推測すると・・・

1.作業そのものをやりたくない→「作業」よりも「遊び」と言うこと。
2.その作業自体に関心がない→他のことなら関心を持つ可能性あり。
3.作業をしたところで、自分に対しての見返りがない→作業しても、「ニンジン」となるものがない。

ぐらいが考えられる。2のパターンは、基本的に考えにくい。と言うのは、施設では「作業」以外のプログラムに様々なものを用意している。しかしいずれのプログラムに関してもあまり関心はなく、とりあえず動いている・・・という感じ。「作業よりかは・・・」と言うのはあるかもしれないが、基本的には「関心が薄い」と言った方が正しいかもしれない。
ならば・・・ということで、3のパターンを確認するために「紙を切ったら、好きな遊び」と言う形を取ってトライしてみたが、結果的には作業をしようがしまいが、本人にとっては「お構いなし」の状態。別に紙を切ったから・・・という次元で考えているのではなく、モチベーションにも何にもなっていないという感じ。
となれば、やはり一番考えやすい推測は1のパターンになると思う。

と同時に「自閉傾向が強い」と言う障害特性も当然理由として考えられる。
作業を無理強いするのは良くないし、意味がないと考え途中で切り上げ、トイレ誘導を行ったが行こうとせず、遊びに夢中だった。どうにも行かなくなり他の職員の人に相談すると、その職員の声かけではスムーズにトイレに行った。
その状況から、作業の場面を含めて改めて推測すると、利用者と自分との関係について・・・

1.自分のことを「誰だ、こいつ」と思い、本人にとっては自分のことを「職員」として認識をしない。
 →「見知らぬ人」と考え、無視。
2.一応は「職員」として感じているものの、まだ本人にとっては未知の存在。
 →「よくわからないから怖い」と感じ、自分を安定させるために「遊び」に走る。
3.「新しい職員」を認識をしている。→「こいつなら遊んでもいいや」と思い、無視あるいはナメきる。

が推測されるのかなぁ・・・と思う。
個人的には1と2があるのかな・・・と感じている。と言うのは、自分の声かけでは行かないものの、空間を共にしている時間の長い職員の声かけではスムーズに行く。と言うことは、「普段から慣れ親しんだ職員なら安心してトイレに行ける」と言うのがあると考えられ、その推測からは「1」が当てはまる。と同時に、作業時間中の「遊び」は「よくわからない人と一緒にいる」と言うことへの不安、つまり「普段と違った環境」に戸惑い、その不安を紛らわせるために「遊び」に走っている、と考えられる。そう思えば、「2」の推測も否定できない。
ただ・・・「作業したくない」と言うのであれば、3の「遊んでもいいや」と言う気持ちも働いているのかもしれない。

自閉傾向の強い利用者ほど、普段と違った状態になれば落ち着けなくなるのは当然のこと。
そんな状態で「作業をやろう」と言っても、難しいのは当たり前。さらにただですら多動な利用者に対して「座って作業」と言うのは、利用者にとって見れば拷問そのもの。初めから落ち着いて作業ができていれば、もっと別の施設もあるはずであり、それが難しいからこの施設に来ているはず。だから自分のスタンスとしては、無理強いだけはさせたくない。別に作業をやりたくなければやらなきゃいいし、別のことをやって1日落ち着いて過ごせるなら、それの方がいい。ただ、その中で彼らが「より良く生きる」ことへの方向性や手段を見出していくことが、必要なのであろう。でなければ、施設は単なる「保管所」であり、専門職員なんか不要である。

うーん、何か自分に言っているみたいだけど・・・ホントに支援は難しいです、ハイ。

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