「生きるため」の術
本日の業務内容
午前、サシェの封留め作業、及びダンボールの箱作り作業。途中、別事案で利用者に事情聴取。普段はふざけることもあるある自分だが、この時ばかりは「鬼のMitake」に変身。
午後、ダンボールの箱作り作業。今日は普段より早めに作業を終わらせ、利用者自治会を開催。本日、避難訓練を実施したため、それに合わせて地震の話をする。案外、今の状況について理解している利用者が多かった。なので話としては比較的熱心に聞いてくれたほうかな。
今日は久しぶりに定時近くに帰宅。別に何かあったわけではないのだが、ちょっと所用があって今日だけは早く終了した。で、いつもより早い電車に乗るのだが・・・大体この時間に帰ると、自閉傾向を持っていると思われる人に出会う。
自分の働いている自治体は、他の自治体に比べてうちのような施設が比較的多い。で、何故かそういう人も多い。もちろんその人は、うちの法人ではない、別の法人の授産施設を利用している人。この人の話題は、うちの施設の間でも結構「メジャー」な存在であり、自分も何度かこの人に「またしつこくしているのか?」と怒鳴ることもある。
ただこの施設、うちの施設に比べて利用者に支払う工賃は高いとのこと。その代わり、作業時間も一般企業並みに「8時間労働」のスタイルを通しているとのこと。一般企業に就労することを前提にした日課作りをしているらしい。
でもね・・・この人を見ていると、ちょっと考えるんだよね。
たしかに工賃は高水準であるかもしれない。でも「社会性」と言う部分についてはどれだけ対応しているのであろうか・・・と言うこと。
「怒鳴ることもある」と言ったけど、なぜ怒鳴るのか?
それは見ず知らずの人にしつこく関わったり、並んでいる人の列に割り込んで電車に乗車するなど、「社会性」と言う部分で大いに問題があると感じているからである。たしかに自分の施設から一歩外に出てしまえば、自分は単なる「社会人」であって支援員ではない。でも「福祉に従事している者」としては、こう言う状態はちょっと看過できない。ましてや同じような障害を抱える利用者と接している自分にとっては、決して人事のように感じることはできない。だから、厳しく対応をしている。
もしこのことを誰も言わなかったら、結局この人の「社会生活力」は上がらないだろう。
そういう部分も支援するのが、我々の仕事。たしかに「高い給料水準を維持する」ことも社会で生活していくためには必要なことであるのは言うまでもない。しかしそれ以前に「社会生活力」の欠如は、地域社会で生活していくのに大きなハンデとなる。最低限のマナーや社会性を身につけることも、社会の中で行きていくためには必要な技術。だから自分は、その部分を重視した支援を展開していきたい。いくらお金を稼げても、他人に迷惑をかけるようでは問題である。まずは、「社会生活力」の向上から。そして高い所得を得る・・・これが本筋じゃないのかな?
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