「ON」と「OFF」
今回はTBからの人が多い。なので、今日はもう1本。
10.9両国のIWGP戦をあえて「史上最低の茶番」と形容することにしよう。ただし「茶番」が絶対にいけないのかと言ったら、それはまた違う。茶番があるからこそ、リアルの試合に燃えられるのである。
「エンタメ路線」を茶番と言ってしまうのは語弊があるが、自分は基本的にアメプロのようなプロレスは好きではない。「好きではない」のであって、嫌いなのではない。自分も昔はTAKAみちのくが当時のWWF(現WWE)に参戦していた時は常にアメプロを見て、燃えていた。周りはついてきていなかったけど、自分は結構ハマっていた。その証拠に今のケータイにも着メロとしてケインのテーマをDLしてあるくらいなのだから。
でもエンタメ一直線では、やはり飽きる。そんな時に出会ったのが全日本。
全日の三沢vs小橋戦を見て「プロレスのすごさ」を感じた。そこから、リアルなプロレスを好むようになった。アメプロから心が移った瞬間であった。そして国内のプロレスであればなんでも見るようになった。もちろん、新日も。だから基本的に「ご贔屓」のプロレス団体は持っていない。ただ「好んで見る」と言えば、やっぱり今はNOAHであり、「小橋建太サイコー」なのである。
ではなぜ自分は「NOAH」に惹かれるのであろうか?
やっぱり「力と力のぶつかり合い」「プライドのぶつかり合い」を感じ取れるからではないだろうか。自分の場合はほとんどテレビ観戦である。でも、テレビからであっても戦いの「熱さ」を感じることができる。そして見ていると、熱くなれる。言葉ではうまく形容ができないけど、心の奥底から沸々と湧き上がるものがいつもある。だから自分はNOAHが好きなんだろう。特に選手権試合では、それが毎回味わうことができる。
かと思えば、この前の「ハチロー」「ブサイクの祭典(一人を除く)」のように、いつものプロレスとはまた違った「面白さ」も持っている。自分が始めて生で観戦したプロレスはNOAHであった。それも普通の試合ではなく「ハロウィン興行」を見に行った。そのときの感想は「また見たい!」と言うものだった。
目の前で見るエルボースイシーダ、ハーフネルソンスープレックスの迫力に圧倒されながら、ファンを楽しませることも忘れていない選手の姿勢。初めて生で見たプロレスには、そのすべての要素が凝縮されていた。常に真剣勝負をしているわけではなく、たまに見せる「エンタメプロレス」。でも絶対に見に来た観客を裏切らない試合をする・・・それがNOAHなのであろう。
だから新日本の試合に関して、そういうスタイルで試合を見せるなら、それで良いと思う。藤田vs佐々木戦についても、初めからそのようなストーリーの元で行うのであれば、それは別に構わない。ただし、その試合をして観客は満足しているのであろうか?客の期待を裏切っていないのであろうか?客の期待を裏切る試合だけは、絶対にしてはいけない。
猪木は「客に媚びた試合を組むな」と言っているみたいだけど、客がいてのプロレス・ファンあってのプロレスであることを忘れてはならない。ファンを置き去りにした試合をすれば、間違えなくファンは減っていく。「プロレスの復興」を考えるのであれば、かなぐり捨てて奮闘する小川直也のように「ファン」の心を掴む努力を惜しんではいけない。
何故今の新日本に魅力を感じないのか・・・
それはきっと「ファン」が置き去りにされているからなのであろう。あくまで個人的見解。
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